演習3:正規表現を使って文字列をパースしてみよう
演習3.1
入力された文字列が、次のパターンにマッチするプログラムを作成してみましょう。
EX1
空白文字と英数字だけ(空白文字は)で構成されている文字列の場合に Accept と表示します
EX2
a につづけてb がゼロ個以上あるとき Accept と表示します
EX3
a につづけてb が1個以上あるとき Accept と表示します
EX4
a につづけて3つのb がゼロ回以上あるとき Accept と表示します
EX5
a につづけて2つのbか3つのb があるとき Accept と表示します
EX6
a に続けて任意の文字があり、b で終わっているとき Accept と表示します。
EX7
英小文字zを含む単語が文字列にあるときに Accept と表示します
EX8
tが含まれていて、tで始まらず、tで終わらない単語があるときに、Acceptと表示
します。
EX9
P で始まる単語が並んでいるときは Accept と表示します。
EX10
時刻がHH:MM:SS のフォーマットのときに Accept と表示します。
HHはゼロ埋め2文字の時間、MMはゼロ埋め2文字の分、SSはゼロ埋め2文字の秒
目標時間:EX1〜EX9で15分、EX10は少し難易度が高いので15分
この演習のテストを自動化するためのスニペットです。
solutions の第2要素に正規表現パターンを記述します。
第3要素は、Accept か Reject を指定します。
例えば、EX0 は、パターンの"対象文字列が英字の大文字以外の文字" にマッチするときに、Rejectと表示するというものです。
code: exercise3_snippet.py
import re
solutions= [
['EX0', r'^A-Z', 'Reject'], ]
tests = [
]
def exercise(testcase, text, pattern, flag='Accept'):
result={
}
if re.search(pattern, text):
else:
if __name__ == '__main__':
import plac
for id, pattern, flag in solutions:
print(f'--{id}:"{pattern}" -----')
for testcase in tests:
x = plac.call(exercise, cmdargs)
print(f'testcase: {testcase1:2}, result: {x}') del testcase
この演習の目的のひとつにテストの自動化について知ることがあります。
チャレンジ課題
演習の準備
はじめにログジェネレータをインストールしておきます。
pip install log-generator
ログを書き出すディレクトリを work として作成しておきましょう。
そのディレクトリに移動して、
次のファイルコピーして access_log.conf として保存します。
code: access_log.conf
name: Apache General Access
file: ./access_log
format: "{log_ip} - - {log_time} +0000 \"{log_method} {log_path} HTTP/1.1\" {log_status} {log_bytes}" frequency:
seconds: 5
offset:
seconds: 0
jitter:
seconds: 5
amount: 50
fields:
log_ip:
type: ip
log_time:
type: timestamp
format: "%d/%b/%Y:%H:%M:%S"
log_method:
type: enum
log_path:
type: enum
values:
- /auth
- /alerts
- /events
- /playbooks
- /lists
- /fieldsets
- /customers
- /collectors
- /parsers
- /users
log_status:
type: enum
values: 200, 201, 204, 300, 301, 400, 401, 403, 404, 500, 503 log_bytes:
type: integer
min: 2000
max: 5000
後は、次のコマンドを実行すると50行づつダミーのログ access_log を生成してくれます。 適当な行数が出力されたところで Ctrl+C(コントロールキーを押しながらCキー)を押下して止めます。
code: bash
$ log-generator ./access_log.conf
演習: 3.2
ここから正規表現を使って、次のフィールドの値を抜き出してみましょう。
IPアドレス
リクエストメソッド
ステータス
ヒント:
ここで読み出すテキストは access_log.conf で指定したフォーマットでログが記録されます。
code: python
format: "{log_ip} - - {log_time} +0000 \"{log_method} {log_path} HTTP/1.1\" {log_status} {log_bytes}" つまり、第1フィールドはIPアドレスとなることが前提です。IPアドレスかどうかの有効性を考慮した厳密な正規表現を記述する必要がありません。