一般プロジェクト設計学
設計学における設計対象は機械、サービス、システム等の人工物である
プロジェクト工学では、これを拡張し、プロジェクトも人工物であるとの立場を取る
従来の対象との違いは、設計対象が成果物ではなく、満たすべき状況、またそれを実現するためのプロセスだということである
設計学における設計の定義
抽象概念空間上に示された領域に対応する属性空間上の領域を指定すること、すなわち、機能空間の点を属性空間の点へ移す写像である、とする(定義12と13)
設計仕様が無限に記述され、無限の設計速度で記述される条件のもとでは、理想的知識での設計は、仕様を記述したときに完了することになる(定理5)
そもそも設計過程とは、設計仕様→設計→設計解、と定式化される
その前提で、設計解とは、属性(=実体が持っている様々な物理的、化学的性質)表現だとされる 例)図面
さて、プロジェクトをそのように表現しようとすると、当然のことながらこれは極めて複雑な有向グラフを形成する
プ譜とは、人間の読解力を信じて、これを構造的にもスコープ的にも、ギュッとまとめて表現した形式であり、だからこそ、ハンディな、実践的な、プロジェクト設計表現方法の一つであると言える
逆に言えば、エンタープライズ版のより精密なプロジェクト設計フォーマットとツールも可能性としては存在しうる
ただし、プ譜はそのハンディさゆえに実際にワークする
ときどき、プロジェクトがこんなに簡単に表現できてなるものか、という感想をもらうことがあるが、以上の考察を元にすると、その疑念については一定の妥当性を認めるべきである
一方で、これぐらい簡単に表現するからこそ、利害関係の意図や狙いが表出され、実際に意思疎通を促す