ストレス系疾患に対する漢方
ストレス疾患については、年齢性別、生活環境やストレス源の性質、本人の体質、生活習慣等、かなり複雑な要因が関連しあっているため、人によって処方は様々に異なるが、適切なものに出会えると、著効することがある。
ドラッグストアで買える代表的な漢方薬(ストレス疾患系)
https://gyazo.com/04309f2510bf04f92945b35e3f86a414
個人的な、漢方体験記
2021年頃に、初めての漢方体験 「小青竜湯」「荊芥連翹湯」
とある知人に、花粉症に良いかもとのことで勧められて、ドラッグストアで買って、飲んでみた
これが著しく効いてびっくり
それはでは西洋薬で対応していたが、いつも副鼻腔炎になり、抗生物質をしこたま飲む展開だった
この年は、西洋薬なしで乗り切れた
2022年末に、耳鳴り事件勃発
不眠も再発
耳鼻科で「釣藤散」を処方してもらったが、どうにもならず
「牛車腎気丸」に処方を変更してもらったが、飲む気になれず
整体に行ってみても、なんともかんとも
年の瀬にとある漢方薬局で「桂枝加竜骨牡蛎湯」を処方してもらい、大きく改善へ
その頃に出会った、耳鳴りについてのとてもためになる論文
耳鳴に対する認知行動療法 ~マインドフルネス瞑想を耳鳴診療に応用する~
森 浩一 国立障害者リハビリテーションセンター
古典的条件付けによってつらさ(ないしストレス)と不可分に結びついていると思われた耳鳴が,マインドフルネス瞑想訓練によって分離できることが体験から理解できるようになる。
マインドフルネス瞑想の体験によって,自分の力で耳鳴に対処可能で,我慢して克服するのではなく,耳鳴があっても楽になることができるということが理解されると,それ以上の通院が不要なる患者も多い。
具体的な指示としては,自己の自然な呼吸に注意を向けて観察する方法について説明する。耳鳴に注意が行ったり雑念や判断が浮かんでも,それ自体は正常な心の動きとして問題視せず,そのまま放置して呼吸に注意を戻し,呼吸に伴う身体の動きや感覚を観察(内観)するよう指示する。
外来で1分間程度の実習を行うと,注意が呼吸に十分に向けられた場合は,耳鳴が知覚されても耳鳴によるつらさは生じず,落ち着いた気分が体験できる。そこまでできなくても,耳鳴から断続的でも注意が逸れれば,つらさの軽減が体験できることが多い。
https://gyazo.com/d5806653a5a14f0f2489532fdc4551df
2023年
年明け以降は、体調の様子も見ながら、おっかなびっくりと
一方で、五期の売上見通しが不透明だったり、新規事業が思うようにならなかったり、神経過敏な日々
この年は、漢方薬局で花粉症用に処方してもらうも、うまくきかず、、、
耳鼻科で「葛根湯加川芎辛夷」を出してもらい、著効
夏頃から、鼠径部の違和感や精巣痛らしきものが気になりだした
漢方薬局で相談し、処方してもらったのが「真武湯」
ある程度は効いたが、完全にスッキリとはいかず
そこで読んでいた論文がこちら
慢性に経過する精巣痛・鼡径部痛 例の治療経験 小松歩 著 · 2021
https://gyazo.com/cda371696df1cd228e05dceef10a318b
最終的には病院で診察してもらい、慢性骨盤痛症候群である、と
座り仕事の人間がかかりやすく、主に血行不良により様々な症状が出るとのこと
なにをどうすれば治るのかはよくわかっていない
ただちに致命的な病気というわけでもない
一応これを飲んでみたら、と勧められた西洋薬を服用したら、わりとあっさりと、軽快した
色々なことを経てきて思う「ストレスからくるわずらいへの、対処の普遍構造」
https://gyazo.com/3ad7c362cf93852c8ec5ed64501410db
薬はあくまで、補助的なものだなぁとは思う
心身のわずらいには、生活習慣や仕事との相性、人間関係が致命的に重要
とはいえ、適したときに適したものと出会うと、すごく良いのは事実で
より多くの人が、よりよい出会いに恵まれることを祈る、、