プロジェクトの歩き方「リコー創始者の言葉」
「そのものを狙うな」という本を残しているらしい。
◇人間の要素は「自己拡張欲」である。
(自分の能力を思う存分発揮して、仕事をしてみたいという欲求)
◇相手を動かすコツ
人間の「できるだけ自分を重じてもらいたい」という欲望を満たしつつ
「自己拡張欲」をいかに活用するかが大切
◇トップ(経営者)は何でも分からない方が
社員の「自己拡張欲」を満たせる
◇好きな人で集まった企業は弱い
なので自分が苦手な人も採用する
◇昭和39年 月給2万3千円が初任給の相場だった頃
リコーは月給1万9千円で採用を行い。
一緒に会社を繁栄させて行こうという信念を伝え
思いがある社員を採用した。
◇社員を大切にしていると行動で示す。
老後の生活を保証するのが本物であり
この会社で自分の子供も働いてもらいたいと思える会社でないと
真の繁栄はありえない。
◇「仕事を愛する」という心構えがないから
勤めは嫌な責任となり、気分転換が必要となってしまうのである。
◇百万円より百円の客
小さな事をきちんとしておけば
大きなトラブルになることはない。
本当の販売のコツは小さな客を大切に扱うこと
◇「親切」の生む宣伝効果は「最大効果」
◇大衆は何を求めているか、言い換えれば「どんな夢をもっているのか」
それを発見することが1番のカンどころ!
流行をつかむもとは実力なのである。
◇多くの人は既成概念に囚われ過ぎ
物事の限界を知るために学校に行ったとしか思えない残念。
◇”方法がない”と思ったら、その時から何も進まなくなる。
”なにがなんでもやる”という前提だと必ずアイディアは出る。
◇ゆっくりしている時は神経も細胞も眠っている。
エキサイトしている時にアイディアが浮かぶ。
◇私の従業員に対する根本的な態度は、ひと口で言えば
対等の人間として深い信頼に結ばれるべきだ。
◇私は自分の経営する会社の社員に関しては、
彼らが何を望み
何を考え
どんな不満を抱いているかについて
常に大きな関心と、細かい配慮をもっている。
◇働く人を犠牲にして会社が繁栄するなどという考え方は誤っているし
私はそんな経営方針はとらない。
社員が心から楽しんで仕事ができる態勢にもっていくのが
私の経営者としての信念である。
◇「あの人ならば」・・・という信頼がつけば
事業も 金も 人も 集まってくる。
◇「儲ける」と「儲かる」の違い
実際「損」を覚悟でやったのだが
本当に「社会的意義を深く考え」「世の中の役に立とう」と思って
やる仕事なら、やはり大衆はそれを解ってくれるのだということを
発見した。(明治記念館の事業から)
※今で言うSDGsを自然とやっていると感じた!!!すごいなぁ
◇不景気の時こそ拡張の手立てをすれば
人も喜んで働き、製品も安く買えるわけである。
これは決してへそ曲がり経営法ではない。
◇問屋や下請けをある面では、お客様以上に大事にしている。
彼らは事業の協力者の1人であるから。
◇すべての私の事業を結び付けている理念は、
「何か大衆のお役に立ちたい」ということである。
これが「三愛」という社名の意義なのである。
◇こちらがただあれをやって儲けようとか、
こうして上手くやろうとか考えなくても
自然に事業が出来上がっていくこともある。
「あの人ならば」・・・という信頼が大切。
◇私のような凡人は・・・。
さぁ明日からまた、実行、実行だ!
そこで、私はハッと一つ悟った。
実際、損を覚悟でやったのだが、本当に社会的意義を深く考え、世の中の役に立とうと思ってやる仕事なら、やはり大衆はそれを分かってくれるのだということを発見したのである。
これはこの仕事の大きな収穫であったと思う。
つまり『儲ける』と『儲かる』の違いをはっきりと悟ったのである。
商売というものは、儲けようと思ってやるのが普通である。何とかうまくやってひと儲けしてやろうと思って、販売、宣伝とモリモリやる。ところがそういうとき、案外人は寄り付かないものだ。それは経営の根本が儲けてやろうという掠奪精神だからである。
ところが、偉い人におだてられて、損だろうけれども、世のお役に立ちそうだからやろう、という場合には、精神が既に奉仕の状態だから、世間の人が汲み取ってくれる。世のため人のためというこちらの気持ちが大衆の中に染み通って大きな協力となって返ってくる。
明治記念館を引き受けたとき、私の心に、儲けてやろうという気は全くなかった。経営のやり方も最初から利益主義でなく、真に大衆のだれもが利用できるよう、そして広く日本国民の希望につながり、家庭の建設に意義あるようにと努めた。それが皆協力して下さってあんなに繁盛したのだと思う。
儲けたのではなく自然と儲かったのである。それ以来私は、儲けることには限度があるが、儲かるのは限度がないことを悟り、あまり儲けちゃいかんということを、始終説くようになった。
それが私の仕事の成功の一つの原因となっている。