ガンディー
こころの時代で、ガンディーについて学んでいる。
イギリスからの、インドの独立だけでなく、インドの内部における宗派同士の融和、不可触民という社会のあり方の変革をも射程に活動していたのだと知った。
それを成し遂げることの、絶望的な困難さが語られ、強く共感している。
***
面倒は丸投げしたいという願望
序列がなければ秩序が生じないと言う現実
友愛、平等、平和を説く聖典
それらを一緒くたに社会実装する制度
身分の世代を超えた固定化
差別や奴隷化、強制労働、搾取
多くの歴史を学べば学ぶほど、こうした諸事情は、地域も時代も超えて普遍的である。
現代日本社会では、たとえば多重請負というありかたも、その変奏である。
たとえばSHIFTのような会社は、社会の多重請負を解消しようとしているが、結局のところ、会社のなかで、丹下さんをマハラジャとする、巨大な階層社会を築いているに過ぎないように見える。
自動化テクノロジーによって、無駄な作業や業務がなくなる、というのは、幻想でしかない。
***
特権を貪るのではなく、義務を果たすのだ、というガンディーの教えが、おそらく唯一、正しい。