術式の構築も難しい。
(ここからテンプレ)
2021年4月27日より、火曜深夜のVR空間では「サキュバス酒場」というのが開かれている。
配信で度々ちょっかいを出しているバーチャルさんたちも足を運んでいるということもあり、
しぃは毎週のようにJOIN競争に挑んで潜入を試みている、といったところだろうか。
実際のところはそこに通う夢魔たちにとっても
我々「アスキーアート」と言うのはかなり刺さるということで、
我々は精神力を吸い取られる代わりに、夢魔たちから面白い話やネタになりそうな話を持ち帰っているのだ。
…さて、そんな中。
しぃはそこに通う夢魔たちから「あるもの」を頂き、それを口にした結果なのか…。
どういうわけかもともと持っていなかったはずの「念動属性」と「精神デバフ」の素質を得てしまっていたのだ。
その後日には、「あるものが混ぜられたコーラ」を持ち帰ってきており
俺ときつねちゃんに飲ませるという、ぶっつけ本番の人体実験も行い…。
その結果、俺もまた「念動属性」の素質を得てしまったというわけだ。
まあ、結論から言えば新たに身についたスキルは実際のところ、
我々の「削除人活動」においてはかなり役に立っているから、結果オーライである。
…で、それ以降は夢魔たちに相談したり、ナニカサレタり、それ以外の場所でもネタの力を集め、
それらをもとにスキル開発やAA錬金術の研究に勤しむのがAAチームの日常と化しているのだが…。
(ここまでテンプレ)
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2022年4月27日(水) 朝
AAチーム会議室にて。
つー
「おつかれ。今回はまさか飛べるとは思わなんだだったが。」
しぃ
「いやぁあたしもびっくりしたわよ…今回はアフター重点のつもりだったんだけど、
ダメ元でチャレンジしたらなんとか飛べたというのか。」
つー
「…で、昨晩は何をしてたのさ?
プラグアウトしたあとは術式組むための猛勉強をした末に盛大に寝落ちしてたようだが…。」
しぃ
「…ああ、それはね…。」
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【回想】2022年4月26日(火) 深夜
VR空間 サキュバス酒場にて。
※プライバシー保護のため、話しかけた夢魔の名前は伏せてます。
しぃ
「…あっ、(夢魔)ちゃん(夢魔)ちゃん。」
夢魔
「はいはい、なんでしょう?」
しぃ
「いきなりなんだけど…『夢魔の魔力』でしか解除できない特殊なプロテクト…というのかしら。
そういうのをマシュマロとかに仕込む術式とかないかしら…。」
夢魔
「ないです(バシィ」
しぃ
「まあ、そうよねぇ…(汗」
夢魔
「いや、その…何そのH×Hの念能力みたいなそれ…(汗」
【回想ここまで】
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しぃ
「…『噂の新人夢魔』に特殊な施錠魔法を組む術式ってないかなぁって相談してたんだけど、
バッサリと『ないです』って飛んできてねぇ…(汗
まあとりあえずあたしもあたしで調べてみてたんだけど…」
つー
「結局成果はなし、と。」
しぃ
「面目ないけど、そういうところね…。
アフター時間のフォロワー巡り中にその子が
『夢魔化してるときと普段のときはそれぞれ記憶は共有されないようなんです。』
って言ってたのが聞こえてきたもので、それぞれの人格(?)に影響を及ぼさないように、
マシュマロを贈るときとかには『きつねの妖力』でしか解除できないプロテクトとか、
『夢魔の魔力』でしか解除できないプロテクトとかを仕込めないかなぁと思ったんだけどねぇ…。」
つー
「…なんていうか、わざわざ本人から術式を組む方法を聞き出そうとした
お前の行動力はすげぇというのかやべぇというのか…(汗」
しぃ
「こういうのは早めにやっとかないとチャンスを逃すでしょ?」
つー
「もしうざ絡みと取られてたら
精神力(MP)どころか魂まで吸われてたと思うぞ。」
しぃ
「とりあえずは、考えてみれば今まで『ネタの力の研究』って言うと
削除人活動に使うスキルを充填にしていたけど…
今後は施錠魔法やアイテム生成といったAA錬金術の方も研究も開拓していきたいところね。」
つー
「結局施錠魔法は諦めてないんだな。」
◆Notice
AAチームの研究項目が何件か追加されたようだ。
しぃ
つー
「試しに何度か使ってみたが…まだ安定しない感じだな…。
包丁にまとわせて斬りつけるのとは感覚が違うからか、なかなか使いこなせてないところだ。」
しぃ
「まあ、そうだろうと思ったわ(汗
魔法スキルが苦手なつーでも扱えるようにコードを組んだつもりではあったけど、
魔法スキルの素質はちょっと必要になってしまうのは変わらないみたいだったし。
…そこで、今回もフォロワー巡りをしたついでに
『「あるもの」が混ぜられたコーラ』をこっそり持ち帰らせていただきました。」
つー
「ヲイ。」
しぃ
「本当はプラグアウトする前にインスタンス主の一人に声をかけるつもりだったんだけど…
その頃にはもうみんな先にプラグアウトしちゃっててねぇ…(苦笑」
つー
「そういう問題じゃねぇよ!?
多分おそらくまたこの会話ログがサキュバスネットワークで共有されて
次週か次々週で問い詰められる展開しか見えないんだが!?」
(※以前「素質の開花…?」が実際にサキュバスネットワークで共有されていたらしいです。)
しぃ
「…なんかこのメタ発言も久々に聞いたわねぇ(苦笑」
つー
「(ため息)…もうツッコむのも疲れたんで、
せめてどういう風の吹き回しかだけでも教えてくれ。(汗」
しぃ
「おそらくなんだけど、もともと物理向きとは言え、
『なんちゃって大剣』とか使いこなせるぐらいには念動属性のエネルギーが扱えてるわけじゃない? …だから、魔法スキルとして扱えない…じゃなくて、
魔法スキルとして扱う素質が備わるのがあたしよりも遅いだけなんじゃないかなぁって思ったのよ。」
つー
「…で、これを飲んで夢魔の魔力をもう少し混ぜてみようという実験なわけか。」
しぃ
「そういうこと。…一応きつねちゃんの分もいれて二人分確保してあるけど、試してみる?」
つー
「…そこまで言うならまあ…。」
そんな感じで、
AAチームの研究は日々試行錯誤なのである。
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しぃ
(>今回の探索で確かな手応えを感じた。)
◆Level UP
しぃのスキル系統「??の素質」がレベルアップした!
つーのスキル系統「念刃剣技」が「レベルアップした!
狐娘ちゃんのスキル系統「夢魔の魔力」がレベルアップした!
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