If-Chapter:夢は認知世界の一部、という理論。
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サキュバス化したAAチームが、
悪夢を掃除するお仕事を始めた
Ifストーリー
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2023年4月18日(火) 早朝:誰かの夢の中にて。
つー
「…本当に来れちゃったよ…俺等も『AA離れ』がどんどん進んでるな…(汗」
しぃ
「言ってしまえば、擬人化した時点で十分『AA離れ』しちゃってるけどね?」
つー
「そりゃそうだが…で、ここからどうやって夢を改変するんだ?」
しぃ
「パッと書き換えるのは…相当の魔力をもった子じゃないと無理な話よ。
そもそも私達は『なりたて』…それどころか、少々イレギュラーな方法でサキュバス化しちゃってるから、
下手をすれば『レッサー以下』…本来なら、それこそ他の子達と一緒に来て、
教えてもらったり、一緒に仕事したりで経験を積むのがセオリーなんでしょうけどね。
…でもまあ、わたしたちの場合、とある学者さんの、とある理論を応用させることで行けるんじゃないかと思ったのよ。」
つー
「…とある理論?」
しぃ
「『認知訶学』…ざっくりいうと、イキモノたちはそれぞれ、
自分の認知が形作る『認知世界』という…まあ一種の心の空間を持っている、という考え方ね。」
つー
「かつて、世を騒がせた怪盗団が人々を改心させてたのも、
ある意味ではその理論が関わってたんじゃなかったか…って話だっけ…?」
しぃ
「そうね…それで、例えば私達がこうして訪れてる、誰かの夢の中も…
(『パレス』や『ジェイル』とはまた異なる)一種の認知世界…と仮定できるんじゃないかって思ってね。
…で、一般的な夢魔たち…つまり、サキュバスやインキュバスたちは、
ここで取り憑いている相手…いわば『本体』を探し出して、精神力を頂いていく…という感じになるかしら。
まあ私達の場合は『本体』にとっての強いトラウマによってできてしまった、
『歪んだ認知存在』を掃除するっていうのが今回のミッションってところかしら。」
つー
「なるほどね。」
しぃ
「場合によっては、『本体』に対してカウンセリングすることも必要になるでしょうけど…。
ただ、気をつけてほしいのは、いくら夢の中とはいえ、ここで『本体』を傷つけてしまうと、
現実でのその子にも影響が出てしまうってことね。」
つー
「実際、『パレス』の中にいる、歪んだ認知をもったシャドウを頃してしまった場合、
現実でそいつが廃人化してしまうんだったっけか?」
しぃ
「そういうことね…昨今の夢魔たちが、必要以上に精神力を吸わないようにしているのも、
下手な影響を与えてしまうより、加減してあげたほうが…長く楽しめるからじゃないかなって思うの。」
つー
「…ま、気をつけることに越したことはないか。」
…つづく?
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