第286回例会「言葉の厳密性を批判するとニヒリズムとどう向き合うことになるか」
開催日:2026年6月7日
コメント
Syun'iti Honda.icon 「発表の前半はポパーの主張を辿る形で、言葉は問題状況を扱うために必要な限り厳密であるべきで、現実の問題から離れた言葉同士の整合性を追求すべきではないという主張がなされていました。これを受けて後半ではボードリヤールの主張を引きつつ、理論の厳密性が論じられていたと思います。発表者はボードリヤールの「透明性」を、理論が現実に根を下ろしたものではなくシステム内の一解釈として浮いてしまう状態として捉え、そうである以上いたずらに理論の厳密性を追求するのではなく、その理論は絶対的なものではなく現実への一つの筋道にすぎないと弁える態度の重要性が説かれていたと理解しています。」
参加者