死亡時画像診断(Ai)研修会
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死亡時画像診断(Ai) Autopsy imaging
世界的には Postmortem imaging 死後画像診断が一般的な呼称 (Aiは日本だけ)
スイスでは交通事故の再現としてVirtopsyが発達
オーストラリアでは解剖率50%で、死因究明精度の元、すべての非自然死体に死後CTと薬物検査をおこなう
◇ AiにおけるCT
大血管、心臓腔、心筋では血球成分の沈降、就下が起こるため、二層化がみられる。
大量輸液により死後1時間~12時間をかけて肺野のGGOが背面から前面にむかって上昇する
◇ AiにおけるMRI
! 解剖結果との一致率はMRIよりCTのほうが高い
冠動脈疾患、肺血栓塞栓、気管支肺炎、消化管虚血は解剖との診断が一致しない
ホルマリン固定後の脳MRIはTR/TE=2400/20で灰白質、白質コントラストが最も明瞭となる
ホルマリン液の組成により画像がかわるという報告あり。
* by Pfefferbaum A NeuroImage.21,1585-1595,2004
* by Birkl C PMID:28382642,2017
◇ 解剖では判定が困難なこと
複雑な骨折の状態把握
銃創などの外傷 凶器の状態の把握
手術痕、人工関節などの体内金属
体内ガス像、気胸の程度
腹腔内ガスの位置、量
全身骨格検索 骨折痕や骨片の検出
肝炎や結核などの感染症
最近の裁判官は解剖写真をみてPTSDに罹患する
解剖写真は一般市民には不適。Aiであれば利用可能。
解剖では証拠保全がそもそもできない。
客観的証拠→監査可能な情報を作成できない
解剖は基本的に執刀医の技術、観察力に依存する。客観的なデータを残せない
解剖は開けたところしかわからない。脳+体腔の限定された解剖。脈管解剖の未熟さ。
◇ いいわけと自覚していない事実
救命分野での死亡例はほぼ100%Aiがなされている。
病理はそもそも死んだ人間の3%しか知らない
スウェーデンの解剖率は89%。アメリカ合衆国は12.5%。イギリス46%。
→ 日本の解剖率が言うほど悪いわけではない。そもそも東アジアや欧米としか比較していない。
死後変化は、出血、貧血、多量薬剤、低温、低栄養、低血糖、乾燥によりゆっくりしていく。
→ 即身成仏状態
死後24時間を経過すると胸水が増加する(解剖時の胸水量はあてにならない)
眼球は死後変形を来しやすい→小児の水晶体脱臼などの眼内異常の診断は注意が必要
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