社会的ジレンマI
6/1授業
スライド配布はscombにて
今日の社会を捉える理論的方法と社会的ジレンマ
Social Movement and Social Innovation
1990年代後半~:LOHAS カルチャー
2000年代:環境ブーム
2010年代:コミュニティブーム
2011年の東日本大震災 → 脱原発 → 安部政権での保守的な環境政策
2011年の東日本大震災 → 絆・繋がりの再評価 → コミュニティ重視
山崎亮(2011)『コミュニティ・デザイン』:建築家によるコミュニティづくり
コワーキングスペース(コミュニティ・スペース)
マルシェ:コミュニティづくりのきっかけ
2020年代:SDGsブーム(環境系ムーブメントの再燃) (2015採択されたので2010年代後半)
社会科学の理論的方法(社会システム科学の方法論)
「方法論的個人主義」:バラバラな個人の集合からの出発(新古典派経済学・ミクロ経済学一般均衡論)→ ゲーム理論
「方法論的集合主義」:社会をモノのようにみる(デュルケム社会学) → 社会をシステムとしてみる社会システム論 → パーソンズからルーマンへ (方法論的全体主義ともいう)
両者を接合する「方法論的関係主義」(ジンメル社会学):ネットワーク分析(関係の数理)
方法論的個人主義による問題定立
自由な個人は宗教の影響が少なくなった近代社会に特有かもしれないが、常識的に考えて、人間は自分で考える生き物なので、自由に自分勝手に動く
社会秩序問題(ホッブス問題):自由な個人と社会秩序は両立しないようにみえる。なぜこの2つが両立するのか?
自由な個人 ≒ 個人的合理性(利己的合理性)
社会秩序 ≒ 社会的合理性 (集合的合理性)
⇒ 社会秩序問題 ≒ 個人的合理性と社会的合理性が乖離する問題(両立しない問題)
⇒ 数理モデル化したのが、ゲーム理論の「囚人のジレンマ」「社会的ジレンマ」
⇒ 社会的ジレンマの代表的な具体例が「環境問題」
※ ホッブス、ロック、ルソーは社会契約論で有名:近代社会の民主制の仕組みを作った社会思想