PDAの話をしよう9 Palmと衝撃的な出会い
PDA、パーソナルデジタルアシスタントの話をしています。海外版のPDA、HP200L、Apple Newton MP130を使い、日本語版のWindows CE カシオペアA51からHP620LX、jornada680、jornada 720を使った話をしました。
そんなミニキーボードPDAに夢中になっていたある日、会社の同僚が見慣れない端末をパソコンに繋いでいます。手にとってペンですらすらメモをとっています。クレードルに載せてボタンを押して、同期完了。これは何でしょう、こんな手軽なPDAがあるのか? 衝撃的でした。
これがPalmとの出会いでした。Palmは1996年からリリースされた端末で、海外では、あっという間にPDAの代表となっていた端末でした。
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このPalmの特徴は何と言っても、グラフィティという入力方法。掌サイズの端末に、ペンにて、一筆書の要領で文字をスラスラ入力できます。慣れると、誤入力は全くないほどの優れた手書き入力です。
発売当初は他のPDAと同じく日本語版がありませんでしたが、日本語化に関してPalmの神様、山田達司さんが貢献します。山田さんの開発室したJ-OSにより、日本語が無理なく使えるようになったのです。
私はWindows CEユーザーだったため、Palm登場はすれ違いに終わっていたのですが、ついに出会ってしまいました。
個人的に衝撃的だったのは、Palmはパソコンとの同期が、WindowsとMacintoshの両方でできることでした。クラウドがない時代に、複数の端末の同期を取るのは困難でした。しかし、このPalmがあれば、例えば会社のMacintoshと自宅のWindowsの予定表、アドレス帳の同期が取れて、さらにPalmで持ち歩くことができるのです。PalmがPIMデータのクラウドのようになるのです。
うーん、これには驚きました。早速、Palmの購入の検討を開始しました。続きは次回。