知的生産の技術とScrapbox
kimitoboku.iconが知的生産の技術という歴史的な名著を読んで、現代だとScrapboxに相当するなぁと感じたのでひとまずメモ 知的生産の技術では、京大式カードという情報カードが紹介されており、この情報カードの使い方と情報カードの発見について述べられている。 京大式カードでは
B6のカード
分類出来るという事は既存の枠組みで判断出来るという事なので分類出来る物に新しい発見はない
分類では無く、並べ替えたりする事が大事だと述べている
という形で、情報をまとめる事を提案している。
著者は常に情報カードを持ち歩き、日常での気づきからフィールドワークでの発見、読書で得た知見まで様々な事を情報カードにまとめている 日々の気づきや発見などを、情報カードにまとめて、論文を書くタイミングなどで、このカードを元に情報の分析などを行う。
日常的に情報カードを持ち歩き、何かの気づきや発見などの度に、情報カードに記入しストックして行く。
情報カードは何かのテーマ毎に分類するのでは無く、ひとつのケースなどにまとまって管理する。
情報カードは、分類するのではんく、何かのテーマ毎に順番を入れ替えたりしながら、そのカード毎の関連性などを発見していく、といった使い方がなされる。
kimitoboku.iconはこの書籍を読み、あ、これは、現代だとScrapboxの役目だと、認識した。
情報カードでは、それぞれのカードの繋がりなどを、自分は並べ替えて発見する事にになるが、Scrapboxではキーワード単位でページが連結し、それぞれのカードの思いがけない繋がりなどを認識する事が出来る。
kimitoboku.iconが認識したScrapboxと情報カードの使い方
日々の発見などは手元のメモ帳や情報カードなどに記入する
オフラインで直接Scrapboxにメモをする事は難しいのでここでは手帳は情報カードなどを活用する
自分はRollbahnのミニノートが好きなのでひとまずこれで書いていく
一定期間ごとに、メモ帳などをScrapboxに転写する
この時、内容は可能な限り文章で行う
一ヶ月後の自分は他人だと思って、カードをみて内容が分かる状態で書く
キーワードなどはリンクする
リンクを繋がりでカードの繋がりを表すのがScrapbox
情報カードではこの繋がりを自分で認識して構築する
といった形で、知的生産の技術で提案されている情報カードをScrapboxで多くの場合はカバーする事が出来るのでは無いかと思う。
Scrapboxと情報カードの最大の差は、自分で、好きにつながりを作れるかどうかという事だ。
情報カードであれば、自分が関連があると内容に関係なく思えば、物理的に近くに配置すれば良い
Scrapboxでも、カードのリンクをもっと手動で配置出来たり、2次元上にScrapboxのノートを配意できたりすればこのあたりもカバー出来るのでは無いかと思う。
Scrapboxをホワイトボードに貼り付けられるMiroのようなサービスがあれば知的生産の技術を全てカバー出来るのではないかと思う
ひとまず、kimitoboku.iconはまず、日常でメモをする癖というのの修行をしようと思う。
著者も情報カードの前にメモ帳で日々の発見などをメモするというトレーニングがあったらいし。
著者は、最初は日々の発見からはじまり、日常のあらゆる情報を情報カードとしてまとめるようになっていったらしい。
著者は規格化と言っているが、多くの情報を扱うフォーマットなどを自身で決めてそれを取り扱うのは現代社会においてさらに意味が強くなっていると思う。
とりあえず、日常でのメモなどに慣れていったら、情報カードに切り替えて、それをScrapboxなどにまとめて行きたいと思う。
また、著者の梅棹忠夫はKJ法で有名な川喜田二郎と高校・大学の同期であり仲間内でこれらの方法を使っていたという始まりがあるので、近い思考方法になっている。 梅棹忠夫は川喜田二郎よりも、カードから産まれる創造性についてより職人的は思想をもっている気がして、個人的には共感度が高い。
一般的に誰でも出来る工学的な発想よりも、職人的に思考する方に工学の人類であるエンジニアが共感してしまうのはどういう事なのだろうか。