プラグマティズムの格率
私たちが採用する<理論>、<概念>(真理含む)は、ある実践において予期や帰結を導くものでなければならない
ここで求められている帰結である実践的帰結は、感官にとっての帰結、すなわち直接的に観察可能な効果でなければならない
パースのプラグマティズムでも書いたように、この実践的帰結の定義はある程度広い射程を持っており、数学や一部の論理的な哲学を許容することに繋がっている パースにおいて<意味>とは、ある命題を受け入れた解釈者の思考と行為に及ぶ効果である
身体行動に及ぼすかもしれないし、認知的振る舞いに及ぼすものかもしれない
これが意味や心的状態を行動に還元する粗雑な行動主義からプラグマティズムを区別している
実践のうちにありうる差異以外の何か存するほど微細な意味の区別は存在しない
パースは私たちの区別の根源にある効果を「直接的であれ間接的であれ、私たちの感官に及ぼされる効果」と特徴づけた
例えば「このダイヤモンドは硬い」という言葉の意味は、「このダイアモンドは他の多くの物質と比べ傷がつかないかもしれない」と言い換えて理解する
信念は完全に固定しないので、will beではなくwould beになる