avashe 2024年12月頃にヘッドホンを漁っていたログ
新しいヘッドホンを決めるために試聴巡りすることに決めた
以下は聞いたものと印象のメモ
個人の感想は大して他人の役には立たないと思っている派なのでほぼ自分用メモです
ベンチマークとした音楽のプレイリスト
自分のよく聞く音楽の集合を表現するサンプルとしてクラジャズ電子音楽ロック辺りから選出
わざと音質が悪い音源も含めている
omoide in my head (LAST LIVE)は箱の録音だし、群青日和は言わずもがな
電子音楽を最も聞くので割合は一番多い
hyperpopみたいなビートが激しい音楽をよく聞くので、これが楽しく聞けるとよい
tetra-sync (リマスター版)、ごはんだよは空間に色んな音が飽和するタイプの電子音楽で、気持ちよく再生するのは難しい
高音の分離が良いか、一部が強調されてシャリつきが気になったりしないか、全体の音像はどうかなど注目点が多い
uptown psychedeliaはアンビエントとかドローンから一曲のつもりで入れたけど変えるかも
もともとamatsubの曲が良かったんだけどあんまりqobuzに入ってない...
本当はもっと静かな曲も試したいけど、大体試聴環境は静かではないので激しめの音楽で構成している
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ポタフェス編
2024 冬 ポタフェスに初参加
Meze Empyrean II
低音はよい
高音がごちゃつかないのはよい
ややこもっているというか、膜が一枚ある感覚
あまり印象的ではなかった
LETSHUOER S15
おおきめだけど装着感あってる
高音がとてもよい、例えばクラシックだと弦の尖りやぎらつきが強調されかっこいいが、刺さりはしない
『ごはんだよ』の飽和した高音域がごちゃらない
中音がひっこんでる?あまり主張してこない
ごはんだよの低音がよくでてる
私はかなり好き、特に高音が印象的
ハウジングのデザインがあまり好きじゃない
試聴後に周波数応答をみてみる
面白い、音作りの意識が強く見て取れる
主観で聞いた後にグラフをみて対応付ける訓練を重ねていきたい
LETSHUOER S08
帯域のバランスは聞き慣れた感じ
低音良く出る
s15ほど顕著な高音がないので少しこもりだけど悪くない
s15のほうが好き
試聴後に周波数応答をみてみる
本当にS15の特徴な高音がないバージョンだった
GRADO Signature HP100 SE
https://gyazo.com/414391b6d883319df36d645962e9647a
ハイハットが音割れしてるのか疑うくらいに大きい、次にキックが飛び込んでくる
メーカーさん持ち込みのDACの調子が悪くて何度かハングアップしてたので、そもそも再生されたソースがおかしかった説がある
そう考えたくなるくらいおかしい音だった
とりあえず自分には全く合わない
Audezeブース
私の準備不足でバランス再生の環境しか持ち出せずきちんと再生できなかった、もったいないことをした
3mmプラグしかない環境でも問題ないようにこちらで準備しておくこと
E1DA 9039Sという優秀なポータブルDAC/AMPを手に入れたのでFiio BTR7は売ろうかなと思っていたのだが、維持しようと決めた
Sennheiser HD800S
音圧サチりぎみなポップソングだとハイハットの高音が耳障り、ジャズだとほどいい飽和感
低音出ないって言われるけどイヤホンくらいの低音は出る、ベースエクステンションが伸びない感じ
音場で有名だが、そこまで印象に残らなかった
自分はそこまで重視してない説がある
以前オーテクのATH-ADX5000を使っており、これも音場が広いと言われることがあるがあまり実感したことがない
会場の環境音により良さが聞けてないのかもしれない
そのうちもう一度静かな場所で聞いてみたい
Headphones.comでもEQ込みでtier上位に挙げられているのだが
(のちに自分の好みは彼らからズレていることがわかる)
TAGO STUDIO T3-01
高音に妙なざらつきがある?
ノイズのエッジが際立つ感じ
2度目、別の場所のデモ品を聞いたときも感じたので確定っぽいな
この特徴が自分の好みにはあわない
試聴後に周波数応答をみてみる
lower midrangeががっつり凹んでる、他に見たことないなこれ
ULTRASONE Signature MASTER MkII
ボーカルがややこもる
電子音楽だと中高音に特徴的な滲み?共鳴かも
ノイズはエッジが強調される
低音は普通
密閉であることを加味すると好印象
STAX SR-X9000
SRM-T8000とのセット
すさまじく自然な音!
特にリバーブや残響が減衰し空気に溶けていく様子が自然すぎて驚いた
これで聞いたGet Wildのイントロのリバーブが本当にすごすぎた
この「自然さ」がどうやって実現されているか分からないので表現できないが、イヤホンやヘッドホンでなってるものを聞いているというより、同じ空間にいて実際に鳴っているみたいな...
低音は伸びない
恐らくトーンもハーマンなどからは離れているのだろうが、違和感はない
低音を除いて最強だが、さすがに手が出ない価格
もう一度自分の音源でじっくり聞きなおしてみたい
私はSTAX SR-X9000の残響の表現に感動したんだけど、LTA Z10eと一緒に使ったWaveTheoryのレビューとコメント欄を見る感じ、あれはSRM-T8000と組み合わせた時だけ得られる音という説がある。
SVGA Anser
独特な定位感、少し狭いというか耳に近い
低音ががっしりしてる
低音大きい、ドラムとかはいい感じ
SVGA PII Pro
平面駆動だが低音は良く出る
音像がびしっと揃ってる
高音の飽和の処理は悪い
ややこもっている
ポタフェス編の感想
ポタフェスは初参加。今後も冬は参加していきたい(夏は暑くて死にそう...)。
耳のインプレッション採取からカスタムIEMやカスタムイヤーピースの作成まで一つの会場でできるようになっており良かった。すごくいいサービスだと思います。
X9000(+T8000)は欲しいものリスト入り。このレベルになってくるとトーンとか音場とか解像度とか歪みとかそういう基本的に言及されるものは大体慣れたら気にならない程度に高められている。なのでもう+1強みが必要で、X9000(+T8000)は残響の減衰の自然さ、実在感にあると感じた。
イヤホンだとS15がとても良かった。高音の表現が特徴的だ。長期間聞くと高音が不快に感じたりするのかもしれないので再度どこかで聞けたら嬉しい。
現在ヘッドホンを探しているのだが、イヤホンをしばらく聞いたことでこもりや不透明さに不寛容になっているように感じる。今回のヘッドホンの試聴はまずこもってるなと感じることが多かった。
耳をキャリブレーションするためにASRで歪みが極めて少なく、ハーマンカーブに従ったイヤホンを聞いている
そういうことを考慮すると、自分はもう少しイヤホンを探求してみてもいいのかもしれない。
X9000以外のヘッドホンはまだまだ難しく、買いたくなるレベルのものはなかった。
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eイヤホン編
Hifiman Edition XS
確かに音場が広い
周波数応答もそこまで違和感ない
重低音も出ないことはないけどややふわっとしている、量はリスニングにはちょうどいいくらい
残響もいい感じ
高級機に手が出ない人も、開放平面駆動の音のリファレンスとして一個持っとくと良さそう
Sennheiser HD490 pro
少し解像度低めか
筐体の残響をあまり感じない、いいね
Hifiman SUSVARA
アンプパワー結構いる
Sennheiser HD490 proと比べると解像度とかアタックの揃いの良さが段違い
低音も思ってた以上にでる
平面駆動開放型を無難にブラッシュアップしていった先という感じ
良くも悪くもこれが問題で、60万出せるかどうかに掛かってくる
これに惚れ込んだ人は買う価値はあるだろう、私は HiFiMAN Edition XS を買う
分離がいいが、楽器自体が前に来て、残響系は切り離して後ろみたいな不思議な分離の仕方をする
テスト音源の問題かもしれないのでもう少し聞きこむ必要あるか?
後述のhe1000 unveiledの方が自然だと感じたのだが、そっちはこの凹みが狭い。それも推理の根拠として提出しておく。本当かはわからない。暇だったら自分のヘッドホンでEQして再現するか確認してみる。
自分の聞く音量だと崩壊はない
優秀だが私のベンチマークプレイリストを流してる感じ驚きや特別さは感じなかった
私が聞いている電子音楽だと高音に少しシャリつきを感じる
Final D8000 DC
susvara聞いたあとだと明確に低音に響きがある
低音に少し歪み?味付け要素か
低音はsusvaraよりこっちの方が量感もあり楽しく聞けるだろう
高音のピアノがつやつや、美音ってやつ?
ジャズのハイハットが気になる、主張強め
開放平面駆動のフラッグシップらしい音をベースとし、低音とハイハットくらいの高さの美音を搭載したドンシャリ
開放平面駆動にてドンシャリの盛りがほしければこっち、全体的な優等生が欲しければsusvaraか
susvaraと比べるとミッドの分離が微妙かも
なんか癖があって個人的には微妙かも
STAX SR-L700 MK2
X9000はすごかったけど下のモデルはどうなんだろう?と思い試聴
一聴してわかる高音の大きさ、低音は少ない
分離がちょうどよい、クラシックにはD8000 DCよりむいてるか?でも低音がなさすぎるか
X9000で感じた残響の消え方の美しさはない
クラシックを聞いていると、中高音域だけよく音が出て程よい分離と空間があるので、音像が宙に浮いて渦巻いているように聞こえる
これが腰高ってやつなのだろうか?
ジャズのハイハットは微妙、尖っていて痩せている
高音が耳障りに感じてしまいがちな私には合わないかな
ZMF Atrium STD
https://gyazo.com/0c8f799651298b0ee74011e754711420
国内だと珍しい一本なので撮影した
全体的な解像度はもんわり、低音の解像度がゆるいからか
ピアノの高音がずば抜けて強く、艶が強調される
高音の楽器単品(主役)とそれ以外みたいなデザインを感じる方向性がはっきりしたヘッドホン
店員さんがジャンルではなく曲レベルで相性があると言っていた、私もそう思う
『ごはんだよ』の飽和感は捌けてない
低音と高音に箱鳴りある
価格なりの納得感はない
Hifiman HE1000 UNVEILED
susvaraより分離に違和感ない、音場の自然さ
ただ高音が気になる、やりすぎでささる
飽和や残響処理は違和感ない、空間系の電子音楽にトーンバランス以外はあう
低音はそれなりだけど音源が強めにしてくれればちゃんと鳴る
高音の気になるところを少し抑えつつ低音を増やせばかなりいいヘッドホンになりそう
EQ前提だがアリなヘッドホンだと感じた
感想
高額だからといって魔法のように良いヘッドホンがあるわけじゃないとわかったのは良かった
今回の中で買うならEdition XSかな
スペックならHE1000 UNVEILEDかSUSVARAだけど、類型としてはXSですでにできていると感じた
帰りはアフガン料理のお店に入った
アフガンマントウやカラヒィおいしいけど味濃いのでナンがあるといい
牛乳を発酵させた乳酒も飲んだ。おいしいもののアルコールはあくまで焼酎っぽい味で、シナジーがあるかと言われると微妙。
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フジヤエービック編
FOCAL UTOPIA SG のデモ機を求めて
上流は断りなければFerrum Audioの三段重ね
FOCAL UTOPIA SG
英語圏だとFOCAL UTOPIA 2022というそうですね
中高音はベール1枚あるような感じですが人気の理由がすぐわかった、一聴してよい
ドラムやビートの迫力がすごい
それなりの量がありつつ全くボワつかず、キレがいい
私低音好きなんですよね…これは素晴らしい
なにがこう感じさせるんだろう?低音が強めで減衰速かったりするとこうなるのかな?
ハーマン比で見ると、mid bassは少し高くてsub bassがっつり減衰している
EQでこのsub bassを埋めても電子音のビートやドラムにはあまり影響しなくて、むしろ滲んだような最低音のボワつきが増すのでEQしなくてよいかもしれない
空間表現が自然というか立体的に感じる
ドライバーに角度つけられているし、ドラムやビートに迫力があって前に飛び出してくるのもあってそう感じるのだろう
平面駆動より好きだと感じてしまった!
ハイハットくらいの高さの処理に少し不明瞭さがあって少し不満がのこる、EQで除去できるだろうか…
店舗のノイズフロアかもしれない
電子音楽の残響も処理できてる
迫力あるドラムやビートが自分の前に飛び出してきつつも、それ以上のレンジもそつなく演奏できているので没入感がすごい
高音がややきになるものの、あくまで高いレベルのいちゃもん
キックやビートが好きな人がエンジョイする最高級のヘッドホンを探すならUTOPIAだろう
音源上の強弱を明確に表現する能力をマイクロダイナミクスというらしい
英語圏のオーディオマニアの間でよく使われている
このヘッドホンはマイクロダイナミクスに優れている
曲によっては個別の音がグイグイ主張してきた結果、没入しすぎて全体像を見失うような感覚に陥る
録音やマスタリング変だとかの違和感ある音もグイグイ来てしまうので注意が必要かも
この強調が上流を選ぶと言われる理由なのかもしれないと予想
まったりさを求める人には向かなさそうだが、真空管アンプとの相性はどうなのか聞いてみたい
Dan Clark Audio E3
ヘッドホンとしては珍しく、ハーマンにぴったり添いつつ歪みも群遅延もよいということで巷で話題のE3
トーンバランスがよく、平面駆動らしくピタっとまっすぐ揃ったなり方をするので、とにかく音像の全体を眺めやすい
見通しのよい音ってこういうことを意味するのかなって
ちょっと高音は刺さるところある、ハーマンカーブは私にとって少し高いのかもしれない
前回RME ADI-2 DAC FS直挿しで聞いたときは低音がモコモコしていたのだが、今回はスッキリしていてよい
歪みがほとんどないことを逆手にとってドンシャリEQを作ればいい感じに楽しめるだろうか?
innocent keyのyohineさんが抑制された鳴りと言っていてどういうことなんだろうと思っていたが、聞いているとわかってくる
対抗のUTOPIAがmid bassとその立体的な音像で暴れているため、余計感じる
AMTSだけではなく、平面駆動の音像と素直なトーンバランスがそう感じさせるのだと思う
『ごはんだよ』みたいな音数が多く音圧もパツパツな音源はUTOPIAで暴れさせてもいいけどうるさくも感じる
E3なら全体像を聞き取ることができる
マスタリングするのにE3はすごく向いていそう
なんとなく
聞きたい音源が『ごはんだよ』みたいに音圧的にも音像的にも暴れている人はE3、上品な音源をもっと迫力あるように聞きたい人はUTOPIA
マスタリングするならE3、音楽をエンジョイするならUTOPIA
不思議とE3の方がプアな音源も聞けるな、UTOPIAは荒い音ごと強調してしまうからか
Dan Clark Audio STEALTH
音がモワついたりしてないのに刺さることもない、出音が全て丸まってるような感じ
見た目に反してイージーリスニングに最適かも
トーンバランスは自然、ハーマン
わかった、刺さらない分普段より音量をあげて聞くヘッドホンだこれ
完成度の高いE3から2倍出してこれを買うかと言われたら怪しいけど巷の感想ほどほど悪いわけではない、プアな音源をリファインして聞きたい人やイージーリスニング的に使いたい人にはおすすめ
FOCAL CLEAR MG
UTOPIAと比較して
高音がささる
低音の解像が少し低くまろやか
CLEARのほうが残響が長く、UTOPIAのほうが減衰早い
UTOPIAのほうがそのためか楽器の位置が明確
UTOPIAは中高音の空気が澄んでいる
ちょっとEQすれば高音は調整できるだろうし解像度はともかくこのキックのダイナミックさを約1/5で買えると思うとコスパがいい
コスパをある程度意識する合理的な方には普通にFOCAL CLEAR MGをおすすめします
なんならFOCAL CLEAR MGとDan Clark Audio E3一緒に買ってもUTOPIAより安いんじゃない?
個人的にはこれにSTAX X9000足したら最強セットだと思う
Warwick Acoustics BRAVURA
https://gyazo.com/b2b51526fd45dcfbda75651c7a6c45fa
Headphones.comで最高のリスニングシステムだと言われていたので試聴
側圧強くてスライダーが硬い!装着感はガッチリだけと長時間だとつらいかもパッドが分厚いので慣れそう、軽いし
生楽器再生力ピカイチ
弦楽器の表現がリアル
低音はUTOPIAを前に聞いてたのでかなり少なく感じるが、表現はできているしこの手の静電としてはある方か
UTOPIA より更に開放なので、もっと環境のノイズフロア低くないと正確な判断できないかも
分離と透明感、生楽器の質感は完璧
分離と透明感については古いジャズのホワイトノイズが分かりやすい、UTOPIAのときは楽器の主張の裏に隠れて気にならない程度の存在感だが、こちらでは分離の良さ故に小音量ながらはっきり音像内に位置を与えられていることがわかる
残響減衰の自然さ、音楽内への没入感はX9000が圧倒的で、こちらはカッチリとした開放平面駆動の延長線上の鳴り
普通、小音量だとモワッとした音になったりするが、全く音質の劣化を感じずに音量だけ落ちてくのがすごい
小音量時にラウドネス補正を入れているのだろうか?
とりあえずデジタルボリュームではあるようだ
普段耳をいたわって作業bgmは小音量で聞き流すことが多いのだが、そういうときもよさそう
耳に刺さらないものの、ハイハットの高音が痩せ気味で尖ってるように感じる
私が聞くような電子音楽だと高音の微粒子やノイズのうち特定の周波数のものだけが強調されるような感じになってチリッと鳴るのが嬉しくない
稀ではあるけど
こちらも方向性としてはE3方面な気がする、ハイハットやビブラフォンの音が痩せ気味に聞こえることを除けばこれが音源に忠実な再生システムと言えるのかもしれない
でもこれなら私はX9000を選ぶ
Audeze LCD-5
時間がなかったので一曲だけ
しかもこれだけESOTERIC N-05XD B とroonで聞いてるのでヘッドホンの音だけかは不明
他のレビューだとドライな鳴り方と言ってる人もいるので、上流の音だったぽい
逆に言うと、LCD-5はこういうハイエンド的な音作りの上流に合うのかもしれない
自然
広いスペースがある
暖かめ、真空管通したみたいな不快でない残響に包まれており、音が野太い
クラシックで真空管アンプがほしい理由がよくわかる
粗探しするような微細さや解像度よりダイナミックさや音の分厚さ、聞きやすさを優先した姿なのか
感想
Squarepusherの『tetra-sync』比較試聴中、E3からUTOPIAに戻し、ドラムを1ビート聞いた瞬間にああこれだ…と打ちのめされてしまった。私は自分の好みの音を初めて認識させられると同時に、開放平面駆動ヘッドホンの鳴りがそもそも好きじゃなかったということを確信した。E3を聞くと客観的にバランス取れてると思うものの「楽しくない」と感じる。SUSVARAを始めとしたHifimanサウンドにも感動や驚きがない。それらにもようやく納得がいった。私が欲しかったのは全体的に音が明晰で、かつダイナミックで切れのあるキックで圧倒してくれるような音響だったのだ。言葉にするのはシンプルでもここまで高レベルにまとめあげたものは聞いたことがなかった。単に音の明晰さで開放平面駆動に傾いていた時もあったけど、それは減点方式での良さであって私の理想は違うところにあった。これで聞くhyperpopは最高です。UTOPIA SG買います。
そういえば自分の音楽の原体験がハードコアテクノだったことを思い出した。
高校生くらいのころ、寮暮らしの私は友人所有の恐らく一万円にも満たないであろう小さな2.1chのスピーカーでハードコアテクノを鳴らして楽しんでいた。そこから随分遠いところに来てしまったと思う。
巷で言われてる通り、このヘッドホンは沼の終わりではなくて始まりなのだと感じる。