生命科学
授業一回も出ずに一夜漬けしたけど、今見返してたらけっこう面白そう
本講義は理科1類の学生に特化し,生命現象の中でも数式で表しやすい内容を計算演習とコンピュータの活用により学ぶ。数理ダイナミクスの観点から生命現象の謎に迫るおもしろさを実感してもらうことを期待する。具体的には、以下のような内容を予定している。
1. 生命科学の基礎
2. 生体物質:細胞を作り上げる物質群
3. 細胞の構造と増殖
4. 生命の駆動力:代謝と自由エネルギー
5. 遺伝情報
6. 生命のシステム的理解
7. 生命のダイナミクスとパターン形成
8. マクロなダイナミクス
9. 生命科学の数理的展開
目標/概要に示したように,教科書に従って解説していく。
第1回 生命科学の基礎 (簡単に紹介)
生体物質:細胞を作り上げる物質群
第2回 細胞の構造と増殖
第3回 生命の駆動力:代謝と自由エネルギー
第4回 遺伝情報
第5回 生命のシステム的理解
第6回 生命のダイナミクスとパターン形成
第7回 マクロなダイナミクス
生命科学の数理的展開(簡単に紹介する)
演習で学ぶ生命科学
1章 物理・化学・数理的な生命の見方
・生物の特徴には、細胞からなること、自由エネルギーを利用して活動すること、遺伝情報を保持して増殖すること、環境に応答して恒常性を維持すること
・生物の特徴は別々のものではなく、全体として生命活動を行うダイナミックなシステムを可能にする条件となっている
・生命の仕組みを理解するには物質だけでなく駆動力や制御系を理解することが大切である
2章 生体分子
・生物は一見特殊に思えることもあるが、無生物同様、物質科学の鳳珠に従う
・細胞を構成する水分子以外の主な分子はアミノ酸・脂肪酸・糖・ヌクレオチドの有機化合物である
・たんぱく質・多糖・核酸といった高分子は