国際経営
現代の日本企業にとって海外進出は必須であり、グローバルに拡大する拠点をいかにマネジメントするかは、より重要な経営課題となっている。この経営課題に対して有効的に取り組んでいくためには、「国際」という条件下での経営が持つ特殊性を理解できるようにならなければならない。そのための視座の1つが「国際経営論」である。
本講義ではまず、多国籍企業の歴史的展開を学ぶことからスタートする。その上で、海外直接投資論、海外知識移転論、多国籍企業の組織形態、国際的な活動配置といった伝統的な多国籍企業論から、近年議論されることが多いグローバル・イノベーション論、国際パートナーシップまで、国際経営の主要理論を、現実の企業の動きと合わせながら学ぶ。このように多岐にわたるテーマを扱うことで、国際経営に関する基礎的な素養を身につけることが、本講義の目標である。
第1回 ガイダンス
第2回 国際経営の基礎知識
第3回 多国籍企業の歴史
第4回 海外直接投資論
第5回 プロダクト・サイクル仮説と優位性の移転
第6回 多国籍企業の組織デザイン
第7回 多国籍企業の組織デザイン/トランスナショナル型組織
第8回 トランスナショナル型組織
第9回 国際的な活動の配置と調整 
第10回 海外子会社論
第11回 グローバル・イノベーション論
第12回 国際パートナーシップ
第13回 まとめ