公法の基層と現代的課題
法学未修者のみならず、学部で公法を一通り勉強した学生であっても、公法の全体を広い視野からもう一度理解し直したい者をも歓迎する。前半は山羽(憲法)が担当する。国家や社会の様々な制度のあり方について構想する際に必要となる憲法学の基本的な考え方や知識について講義する。現代社会において憲法が特に重要または興味深い意義をもつテーマを扱う。後半は寺田(行政法)が担当する。公共政策の良き担い手や発案者となることができるよう、「行政を動かし、コントロールして政策を実現するための法」としての行政法を概観する。とりわけ、法執行過程の全体を手続として捉えることができるようになることを目標とする。
① 現代国家と憲法
② 公共空間の法的規律
③ 家族制度と法の下の平等
④ 営業の自由と公序
⑤ 自由と安全
⑥ 統治過程における専門知
⑨行政組織・デジタル庁・国地方係争処理委員会・電波監理審議会等
⑩立法不作為を巡る国家賠償請求訴訟
⑪先端技術を巡る法規制・ガイドライン・行政指導
⑫ビッグデータの利活用と個人情報保護委員会
⑬期末試験