都市社会論
GIS
「都市」を社会学的に捉える際の、国際学界において支配的なナラティブを広く概説的に取り上げ、基本的な概念についてもその文脈に即して学ぶ。具体的には産業化、脱産業化、グローバル化、経験経済/観光などのキーワードの相互関連性を、世界の様々な都市の実例も交えながら理解していくことが目的となる。
このようなナラティブは大づかみに力強く、かつ物語的に幅広い対象を把握できる強みがあるが、当然ながらそこには無数の例外や残余、余白があり、個別具体的な現象や事例の機微を捉えきれない(どこの都市も同じ枠組みでの把握に切り詰められてしまう)弱みがある。こうした弱みは無論、受講生が各自の研究において克服していくことが最も望ましいが、授業としてもこれを補うために、担当教員がフィールド調査を実施してきた新宿歌舞伎町に関する社会学的研究についても適宜紹介する。
1.イントロダクション:都市の歴史とグローバル化
2.都市、都市圏、世界経済
3.近代産業都市
4.ポスト産業都市
5.ポストモダン都市理論
6.格差と不平等
7.移民とエスニック・コミュニティ
8.グローバル都市とグローバル文化
9.観光と経験経済
10.「地域コミュニティ」概念について
11.歌舞伎町略史
12.歌舞伎町におけるいくつかの職業について
13.都市政治概論
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