1969/11/10 学校側大衆団交要求を拒否
#171
十一月十日 学校側全闘委の大衆団交要求拒否
全闘委は校長に、三項目に関する大衆団交を開くことを申し入れた。三項目の内容は、◎十月三十一日の文部省見解及び九月十八日の府教委通達の拒否声明。◎生徒心得二十二項撤廃。◎校長会の思想調査の実態を明らかにし、関係教師の自己批判を求める、というものである。大衆団交を開くかどうかの回答は職員室前に掲示することが確認された。
数日後、学校側から大衆団交は開かないという回答が職員室前に掲示された。その理由として、学校は生徒の代表機関としての自治会だけを認めるものであり、一部生徒の要求は自治会を通して出すようにというものであった。これに対して全闘委等生徒から次のような批判が出た。
『我々はこの理由にもならない理由で、団交を拒否したことによって一層明らかに学校の欺瞞性がバクロされたと思っている。なぜなら、あの七月において期末テスト中止の自治会決定を無視し、圧倒的多数の学友諸君の反対にもかかわらず、強引にテストを強行した学校当局がここで問題の解決に自治会を持ち出すことは、如何にも学校のいいかげんさを示すものである。』
『現在のように形骸化した自治会は生徒の意志を代表するものではない。』(ビラより)
校長会の思想調査とは
六八年二月、府立高等学校校長協会は、府下全府立高校約一〇〇校の生徒と教員の政治活動調査と活動家について、①活動家学生の派閥構成と各派の人数・氏名、②生徒自治会・ クラス集会・文化サークルの思想的な傾向・活動状況、③文化祭・体育祭・卒業式での゛造反゛の傾向、④生徒の政治活動を指導している教員の人数について調査の通達を出していることが判明して、 府高教組が二月上旬に抗議したという (『朝日』69・11・7夕刊)。
#生徒心得22項
1969/11/10 学校側大衆団交要求を拒否
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