1969/09/18 府教委通達反対行動
#171
九月十八日
一年前に府教委通達が出された日。府教委通達に反対し、高校生の政治活動の自由等をスローガンにして闘ってきた全闘委二十数名が、朝から授業ボイコットを呼びかけた。玄関前と校舎屋上は占拠され、集会と学内デモが行われた。校舎の屋上からはスローガンを書いたたれ幕がおろされ、ポールには赤旗があげられた。だが、学校全体としては何も起こらず、一般生徒の授業ボイコットはなかった。なお、この日は東淀川高校でバリケード封鎖が行なわれるなどあちこちで府教委通達反対の運動があった。
参考資料 2020.10.28 追記
府教委通達(『大阪社会労働運動史 第 5巻』より )
「六七年秋頃から反戦デモに個人的に参加する高校生が急増したが、これを府教育委員会が六八年九月一八日の通達(l)で(また文部省が「見解」で)禁圧しょうとしたことが、逆に潜在する管理教育への不満を呼び覚まし、政治活動に参加したことのない一般生徒にも深刻な衝撃を与えた。」
「(1)「(大阪府教委の)通達は①各学校で生徒指導体制を確立し、教職員間で生徒指導上 の共通理解を深め、校長を中心に、全教職員をあげて指導にあたれ ②一人一人の生徒に、教師との人間的接触を深め、家庭との連絡協調を一層密にせよ ③ホームルームその他集団指導に当たって集団の中の個人の責任を自覚させよ ④生徒が個人として政治的集会等に参加することは、社会的経験に乏しく、判断力の未熟から過激な行動に走り、不測の事故などを起こすことも予測されるので、参加することのないよう指導せよ ⑤万一こうした行動をとった場合は、教育的な配慮によって、本人の反省、自戒を促し、再び繰り返さないようつとめよ」(『朝日』 68・9・l9)
◀ 1969/09/01~(2学期の学内状況)
▶ 1969/10/31 文部省、見解を通達