1969/07/14 -B
https://gyazo.com/ce8e68b8d93295b6427e37d56bf75d2c
7月14日(月)
この日の到来によって全豊高生は、主体性を問われる苦痛を伴った。期末試験をボイコットすべきだと思った者は、主体性を保つために親や先生の圧力に耐えぬかねばならない。試験を受けるべきだと思った者は、自分達が決めた自治会決定を否定しなければならない。又どちらにもはっきりとした確信を持っていない生徒は、もっと悩んだ。このように生徒は、学校が秩序回復のために強行する試験のために重い荷物を背おわされ、一部の生徒は、親や先生の説得に抵抗するすべもなく、矛盾を感じながらも試験を受けた。又答案を書かずに裏に自分の意見を書いた者もいた。なおPTAは13日各家庭に試験を受けさせるように電話をかけた。学校はこの混乱のため開始を十分遅らせた。結局この日の試験をボイコットした者は約五四〇名で、八時半玄関前で各々の責任を確認した後九時講堂に入り、今後のことについて討論した。そしてボイコット生として、学校に中止要求を出し続けることを確認し、署名をした。(この署名は結局散逸して終ったようである)この後、クラス別討議に入ったが、試験を受けようとボイコットしていようと関係なく生徒全体で豊高の諸問題を考えようという事になった。そして試験終了後各クラスで今後の方針について討論会がもたれた。
検討し直したという試験内容は、ヒントがついていたり、“英語について書け”などのようなものが加[わ]っていたが本質的には、たいして変わっていないという声も多かった。
十二時頃から4号教室に於いて、クラス代表と、役員会との合同会議がもたれた。この会議では試験にはいって後の自治会の方向性が検討され、次の事が決定確認された。