1969/07/14 [有志ビラ]#2 今こそ本質的な豊高改革を!!
#有志ビラ
7月14日(月)/豊高有志連合(3年生有志)
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今こそ本質的な豊高改革を!!
☆試験を受けるという事は何を意味するのか?
今日まで差別の日常性をコツコツと形成してきた豊高教育を総点検し、改めてゆこうとしている今、学校当局が単なる秩序回復の為に(「秩序を回復するためにテストをする。」7月11日、3年A組に於ける校長談)それも自治会決議を無視してまで期末テストを強行しようとするのは、正に権力の暴力であろう。このような学校権力の暴挙こそ不信を生み、現実の代りに虚構を、真理の代りに幻想を信じ込ませるものとして働くのではあるまいか。我々の民主的な決議を踏みにじる──これが校長の云う「真の民主主義」なのだろうか? そして又、私達が試験を受けるということは、何をイミするのだろうか? それは、次の2点
① 具体的な改革案が出ないまま、テストを受けるということは、即ち今までの差別の日常性の中へ再び埋没してゆくことを意味する。
② 民主主義を否定し、「自治会」を空洞化させる行為である。
☆我々豊高生は何を為すべきか?
差別文書が出されるまで、事実上、同和教育が為されていなかった原因を、私達はどこに求めればよいのだろうか。この原因を私達の手で明白にしてゆくことこそ、今私達に課せられた最大の責務ではないだろうか。今回の事件が叩き出したホコリであるところの「受験教育」や生徒心得、生活指導部、自治会顧問、新聞の検閲等の問題を、あくまでも現教育体制の環に包摂された矛盾としてとらえ、かかる上でそれらの一つ一つをテコとして、前述した、本質的問題に肉迫してゆき、同時に明日の豊高を、全学友、教師の手で創造してゆかねばならないと思う。これ[を]もって我々、差別者(差別を黙認した全ての豊高人)の自己批判となるのではないか。差別事件を生んだ豊高教育を徹底的に自己批判することなしには、一切の豊高闘争は、そのイミを持たないだろう。このような観点からして今日、盲目的に従来の教育体制の中へ埋没してゆくことは、事の本質を把握せず、豊高の再建の道をより遠のかせることを意味するのではあるまいか。以上のことに共鳴される学友は、自治会決議に従い学校側の曖昧な収拾策動を断固拒否し、期末テストをボイコットしよう! この全学的盛り上がりを意義あらしめるためにも、現象面のみとらえることなく本質を追究するためにも、そして、この貴重な体験を無イミなものに終らせない為にも、我々豊高生の勇気と決断が必要とされている今、三年有志は、声を大にして、全豊高生に訴える。
豊高有志連合/1969.7.14
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1969/07/14 [有志ビラ]#2 今こそ本質的な豊高改革を!!
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