1969/07/12 [有志ビラ]#4 テストによる収拾策動を拒否し/豊高“追求(ママ) ”闘争に起て!
7月12日(土)/豊高卒業生有志
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No2
テストによる収拾策動を拒否し/豊高“追求(ママ)”闘争に起て!
豊高生諸君! 君達は今、重大な岐点に立たされている。即ち、君達自身が現豊高の諸矛盾を、積極的に追求(ママ)する主体となり得るか否かである。
今回の差別事件は単に、我々の部落に対する認識不足と、表面的な自己批判で解決するというものではない。無論“部落”という言葉を使うことがだめ──部落ではなく同和だという森川の言葉をみよ!──などとは「否」。断じて「否」である。問題は豊高教育の矛盾にある。即ち、受験一辺倒の撰別(差別)教育、学校当局に教育者としての主体がないが故に、自己の主体を唱える生徒には弾圧しかない抑圧教育等。
従来、当局は弾圧教育としての言論統制=新聞の検閲、ビラ、集会の禁止、政治活動への弾圧により、このような矛盾を必死になって隠ペイして来た。それが今回、当局の厳重な検閲にもかかわらず──現に、今回の論説は顧問が3回も書き直しを命じている──露呈したのである。問題は、一回の“大失言”にあるのではない。それを生み出す豊高教育自体が問題なのであり、それを“失言”としてしか取(ママ)らえられぬ豊高の現状が問題なのだ。
この重大な問題に対して、学校当局はいかなる態度を取って来たのか。知識としてのみしかとらえず、講演会&形式的同和教育で収拾せんとした6・25の策動。“欺瞞的講演会”と根本的追求(ママ)をせまった関西部落研に対しては、何等論理で答えることができぬまま、反古にせんと機動隊導入でもって部落研のみならず、生徒の自主的活動にすら、明らかな弾圧を加えてきたこと、さらに当局は“テスト”により生徒の豊高闘争をドウカツし、休校措置によりもみ消そうとしている。
本日(12日)テスト問題に対し豊高生諸君が全校投票するという。学校当局は「問題を隠ペイするな」という三年生諸君の追求(ママ)にもかかわらず、中学4年・5年たる、一・二年生を「授業があったらテストは当然」という秩序派集団に仕立て上げることにより、“量による質の圧殺”形式的民主主義によるテスト実施をもくろんでいる。(単に、当局の指示──テスト実施──に従わず全校投票にもちこんだ議会の役割はみとめるが、それは形式的な生徒参加という次元であってはならない。つまり、生徒が決めたことにより、生徒自身の豊高闘争を圧殺せんとする当局の思うつぼにおち入ること。議会の行動は実質的には生徒による生徒の抑圧になる危険性があることを認識せねばならない。──テスト実施が決定されようとも豊高の矛盾追求(ママ)を放棄してはならない。)
このテスト実施の当局の収拾策動に対して、我々OBは次の三点を激しく追求(ママ)する。
1.テスト→終業式→夏休み、は、積極的な豊高“追求(ママ)”闘争を抹殺し、単なる形式をその断片的同和教育をすることの犯罪性を持つ。
2.解放同盟の次回糾弾集会までにテストを消化してしまうとはいかなる意味を持つのか!
生徒の要求に答えられぬ当局がいかなる意味で解同の糾弾に応じ得るのか!
3.今回の事件が豊高教育体制の矛盾を原因としているとき、その根本に[あ]る
テスト万能主義=受験体制=は先ず追求(ママ)されねばならない。無批判にテストに応じる豊高生諸君が受験教育体制と豊高の諸矛盾を追求(ママ)することはできない。
当局の欺瞞的収拾策動=テスト実施=は断固粉砕しなければならない!
7・12は試験中止を勝ちとり、当局、一部役員の策動には全校的テストボイコット宣言で闘う!
豊高卒業生有志
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