1969/07/12 [有志ビラ]#2 7.14 テスト開始を考えよう!
#有志ビラ
7月12日(土)/3年有志
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7.14 テスト開始を考えよう!
本日、いよいよ期末考査に関する全校投票が行なわれるわけであるが、ここでもう一度、7月14日から期末考査が行なわれることについて考えてみよう。
まず昨日11日の学校側の態度であるが、あの日程について、ある教師は、「これはあくまでも学校の見解であって、生徒の意志によって、変更もありうる。」と言っていたし、また別の教師は、「生徒が何と言おうと、断固あの日程通り行なう。このことは決定事項だ。」と言っていた。
ここに我々は、7.14からの考査開始に対する学校側の態度のあやふやなことを見る。
果たして、このようなあやふやな態度で、我々生徒が納得のいくようなテストができるであろうか。 これが第一の問題点である。
次に第二の問題点は、7.10糾弾集会で、校長が発言したように、豊高で今後民主的教育が行なわれていくことの確認である。
つまり、今までの受験教育を否定し、人間性尊重の教育が行なわれるということだが、先生方がそれを反省しているにもかかわらず、一方では、受験教育によってゆがめられてしまっているテストを行なうことに矛盾があるのではないかということ。
本来ならば、自分が学習していくための指針とすべきテストだが、今まではテストのために勉強していた状態であった。
だから、テストそのものが悪いのではなく、その形態、あるいはそれにともなう順位、評価、欠点などが問題になってくるのである。実際、ある先生は、我々が示したレポート方式のテストを、肯定しておられた。このように、今の豊高では、先生、生徒がともに反省し、これから一体となって新しいものを造るべく努力する時なのである。
第三の問題点は、コミニュケーションの不足ということである。
先日、タテ割り方式のH・Rが行なわれたが、それ以前はもちろん、現在でも、他学年の生徒の考えていることが、わからない状態にある。同学年の中でも、極端な場合は、隣のクラスがどういう討論をしているか、わからない場合もある。
また期末テスト中止派は、賛成派の意見を理解していないし、その逆もある。
つまり、今までクラス討論ばかり行なってきたため、クラスが孤立化して、その中でのみ話が進んでいた(?)のだった。
現時点では、直面している大きな問題を無視して期末テストを行なうことはできない。豊高内のコミニュケーションは、全くない状態なのである。
▲ 学校は、上のような大きな問題点を知りながら、体面を保つことばかり考えて、無理にでも考査を行なおうとしている。その顕著な例は、各先生が言った、「14日を過ぎてテストができなかったら、豊高は廃校になる、つぶれる」ということばにあらわれている。これは、全く根拠のないことで、その理由を、先生は説明できなかった。つまり、おどしなのである。学校は、それによって全校投票の票を得ようとしている。
▲ また、PTA会長は、7月7日のPTA3年学年会、11日の同2年学年会で、事実経過と称し、会長の主観で述べたり、事実無根のことを言いふらした。そのあげく、「一部の過激な生徒によってテストが中止になる」のは心外だと述べ、学校へ一日も早くテストを行なうよう申し入れるそうだが、学校側は断じて「部外者の学校運営に対する干渉を受け」てはならないのである。
昭和44年7月12日発行/口に入れてはいけません。/発行者 3年有志
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