1969/07/12 [有志ビラ]#1 7.10を考えよー
#有志ビラ
7月12日(土)/3年有志
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7.10を考えよー
昨日の糾弾集会に於ての、役員会、議長、及び一部クラス代表者の行動について考えていきたいと思う。
その際、まず最初に明確にされるべきことは、上にあげた各人は、めいめい、一個人としてではなく、自治会、あるいは議会、あるいはクラスの代表者としての立場において、その責任を自覚して、かの集会に臨むべきであった、ということである。
にもかかわらず、そのなかばに於て彼らは、個人(独自)の感情、あるいは主観を持って、自らの責務を放棄し、会場から立ち去ったのである。
そればかりではなく、彼等は1年、及び2年の殆んど全クラスに対し、その独自の「主観」を述べて回った、という事実は、豊高生の約半数以上の知るところである。
彼らの主観とは、つまり解放同盟の糾弾をして極めて不当なものと見なした、ということであったわけだが、(これは彼らの認めるところである。)現に教師の大多数は、今回の解放同盟の糾弾に対しては、それを極めて当然のもの、として集会に臨んでいるのが実情である。それに加えて、彼ら、特別な立場におかれている一部生徒の言動は、1、2年の多くの一般生徒の解放同盟に対する認識の方向性に、大なり小なり変化をきたした、ということを確認しなければならない。
そこで具体的に問題点を指摘すると、
(1) 彼らは、「自分は代表者という責任ある立場におかれているのだ。」という
ことを自覚しているべきであったとすると、あのような、一個人としての身勝手な行動ははたして正当であったのか、と同時に、会長、及び議長等の個人的見解は多くの生徒によって、「役員会」あるいは「議会」の統一的見解として受けとられた、ということ。(例えば、他の役員の中では、会長のそういった行動について、全く知らなかった者が殆んどであった。)
(2) 彼らの言動は、各クラスからのそれぞれ2名の代表者に与えられた権利、及
び、全校的に流されていた放送に対する生徒各自の判断における主体性を無視するものではなかったか、ということ。
(3) 7.10糾弾集会の否定は、すべて被差別部落の人たちから成る部落解放同盟の方向
性の否定に直結し、そしてそれは必然的に「差別の再生産」ということにつながるのではないか、ということ。
〔以上、本日の討論の議題に加えられたし。〕
昭和44年7月11日発行/数に限りがあります。/発行者 3年有志
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