1969/07/05 [有志ビラ]3Iは訴える!!
#有志ビラ
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まず第一に私達は今まで潜在的差別意識をもって差別をしてきたということを認識しなければなりません。そして、その上に立って今までの生活を反省しこれからの在り方を考えていく必要があるのです。つまり差別ということを単に知識の上だけではなく、自分自身の問題として、“如何にして差別を根底からなくしていくか?”が今後の私達に課せられた、重要な課題なのです。差別問題を認識するということは、単に、“これから差別しない。”ということで済む問題ではなく、私達一生涯に渡っての行動自体が問われているということを積極的に考えねばなりません。
第二に、この問題は今までの豊高教育に対する根本的問いかけであることを知らねばなりません。先生方も、今までの教育者としての在り方を反省しこれからの在り方を真剣に考える様、要望します。教師と生徒の対話のなさが叫ばれてきました。今まで“同和教育”“沖縄教育”などなど、事実上放置されてきたことは明白です。“受験に無関係だから”と言われるのですか? 以上、豊高教育方針の第一にある高校生活で最も大切な人間形成としての教育はどうなさるのですか。
改ためて私達は問います! 学校当局はこれからの“同和教育”を含めた“教育方針”をどのように考えておられるのですか?
そこで、今私達のなすべきことは何でしょうか? 確かに差別問題の究極は私達一人一人の心の内にあるものです。しかし今の皆さんの考えは果して正しいと言えるでしょうか? 今必要なのは自分以外の豊高生がいったいどう考えているのかを知った上での的確な状況判断ではないでしょうか。そこで私達3年I組はクラス決議に基づいて全校集会の開催を提案し、呼びかけます。そうして自分以外の豊高生と学校当局の意見を積極的に聞こうではないでしょうか。そして、そこでの意見に基づいて私達は自分の考えと照らし合わせてこれからの方向を自主的に考えていくのです。
今までの経過報告は校長と役員会のそればかりでした。私達はそれだけで本当に正しい状況判断ができると言えるのですか。
今必要なのは多くの豊高生の意見、つまりそれは私達の自主判断のための資料なのです。そしてそのための全校集会なのです。なるべく早く開催することを呼びかけます。時がたつに連れて私達の心から差別問題に対する前向きの姿勢が失われてゆくことを危惧するのです!! 去年の“10.21”の二の舞いを踏まないためにも!!
最後に もう一度私達は呼びかけます。
早急に全校集会を 開くことを!!
‘考えよう’
─自治会発行 7月5日─
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1969/07/05 [有志ビラ]3Iは訴える!!