1969/06/30 自治会だより#2 関西部落研究会について
#自治会役員会
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号外 関西部落研究会 
【6月30日(月)】
[豊中高校自治会役員会]
自治会便り 号外  
1969.6.30/役員会発行/特集 同和教育
『関西部落研究会について』
先日より自治会室貸与を要求している関西部落研究会より正式な見解として次の様な返答がありましたので発表します。尚金曜日にも、彼等の見解を発表しましたが、あれは正常な状態での会話ではなく彼等も訂正しています。
『豊高差別事件に関し豊中高校自治会へ申し入れる』
関西部落解放研究会  議長 山本 弘
我々は、以下のことを豊高自治会に申入れ、この社会から不正と差別を根絶するために共同の闘いを進めたいと心から念願します。
一、先ず我々の関西部落研は、『近代化』された日本社会にいまなお深く残存させられている未解放部落を根本から解放し、抑圧されてきた日本労働者人民を解放して差別と戦争の無い新しい社会をつくる闘いを押し進めるために部落の大学生・高校生・一般学生・高校生・労働者によって自主的につくられたものであります。それは如何なる団体にも属さないが又、あらゆる民主的な団体との共闘、援助、助言等を快く受けるものであり、特に全国六千部落三百万部落大衆の唯一の団体である水平社、部落解放同盟の闘い、個々の部落民の生活の闘いから深く学び、部落解放運動の発展に寄与したいと考えています。
二、今回の豊高『豊陵新聞』差別事件について
我々は徹底糾弾の立場を貫徹します。
一豊高生の差別記事にしては、余りにも巧妙であり、学校側の検閲下において、『反戦活動家』と『部落民』を同時に追放するため、悪らつな差別言辞を使用している。これは、豊高全体の伝統的な差別教育と反動教育の一角が露呈したものであり、又直接差別記事を書いた高校生の家庭教育(親は教職員であると聞いている。)が問題であると考えます。従ってこれを根底から糾弾し差別教育を解体させるまで闘う。校長教職員を追ママ求する。
三、この事件に対して豊高内外の高校生の問題点は、
①『高校反戦』なるものの無責任なビラの中に、事実にはない差別言辞を勝手にデッチあげ差別を拡大したこと。及び『高校反戦』の指導者と思われる河野某は度々差別言辞をはきながら自己の党派に有利になるように事をはこぼうと公言している。これらは絶対に許されない。
②又豊高生徒は、受験勉強を強いられているとは云え、差別教育に無関心で差別を黙認してきた姿勢は糾弾されなくてはならない。真理を追求し不正を排する勇気を今こそ示してもらいたい。
この文及びその他の事について彼等に質問のある人は自治会室に来て下さい。 出来るだけ答えるという事です。
1969/06/30 自治会だより#2 関西部落研究会について
◀︎1969/06/30 自治会だより#1 同和教育・生徒心得・講演会以来の事態経過