1969/06/25 -A 講演会粉砕事件
#171
六月二十五日
同和問題に関する講演会が行われる。一年生全員と二年生の一部は講演を聞くため(午前の部)講堂に入る。大阪教育大学の盛田先生が講壇に立たれた時、教職員の制止をふり切って演壇に上がった数人がいた。彼らは盛田氏よりマイクを奪い、校長に対して「現実に差別が行われている以上、このような講演をすることは差別を教えるだけである。」と言う。校長は、「同和教育に対する認識の浅い者が豊高には多い以上、講演を行い少しでもその認識を深めることが必要である。」と言われる。生徒側にも、「自分達は同和問題に対しては知らないではすまされないから、講演を聞いて、これについての認識を深めたい。」という意見が多かったが、壇上の者が実態を話し出すと、それを聞くようになる。盛田氏の呼んだ解放同盟の寺元さん達数人が壇上の者とはげしく口論し、壇上の者が関西部落研究会という団体であることがわかる。午後二時ころ、残りの二年生と三年生の多くが講堂に入ったが、部落研の三人が残っており、討論会が始まった。
1969/06/25 -A 講演会粉砕事件
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