1969/06/19 -B 自治会だより/取組み予定・投書
6月19日(木)
18日からこの日にかけて編集局では、次号の企画と併行して回収作業を続ける。また放課後職員会議が行なわれ、校長が月曜日に発表する事になっていた見解を骨子として、学校としての今後の同和教育に対する見解が討論された。又役員会は自治会だよりを発行し、今度の事件に関連して初めて自治会としての姿勢を発表した。
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【資料】 6月19日発行「自治会だより」より
《新聞問題及びこれからの計画》
〇今週の金曜集会において校長先生からの事件の経過の説明 〇「橋のない川」上映を交渉中 〇講演会(学校との共催)──豊陵新聞167号事件に関して自治会では上記のような行事を予定しています。まず金曜日に、事件の発端から今までの経過、そして今後の学校の同和教育の方針等を話してもらいます。そして学校・自治会共催での同和問題に対する講演会を予定しています。講師には、この問題を研究しておられる大学教授の先生を予定しています。又、非常な困難(費用など)がありますが、住井すゑさんの原作による映画「橋のない川」の校内鑑賞会を予定しています。「橋のない川」は奈良県のある被差別部落を舞台に、厳しい差別の中で子供たちが立派に成長し、逆境からぬけ出して行く姿を描き出したものです。
《豊陵新聞167号回収に関する投書》──小嶌典明(3-J)以下5名
[イ] 豊陵新聞編集局に聞きたい (1) 167号回収に至るまでの詳しい経過報告をして
下さい。(2) 167号回収の真のイミ (3) これを機会に豊陵新聞は部落問題についてどう扱ってゆくか ※豊陵新聞の作成はいかにして行われるのか。その編集・顧問検閲etc─の実体(ママ)を教えてほしい。
[ロ] 豊中高等学校 校長以下諸先生に対して
豊高の進歩派が集まるべき豊陵新聞に於てあのような事がおこったのは何を示すのか。先生方自身が教育者でおられるなら当然顧問検閲その他の過程においてああいう事態はさけられた筈であります。今迄豊高では、いわゆる同和教育なるものは全く行なわれて来ていないのは事実とみてよいでしょうが、それにしても余りにも先生・生徒の意識は低すぎます。将来の高校教育のため、教育者なら反省される事をお願いします。又ここで本校におけるゴマカシでない同和教育を僕たちにしていただく事を確約して下さい。
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