1969/06/14 -A 学校側回収指示
六月十四日
この日の朝、校長は局員に対し、①今回の事件はすでに部落解放同盟に知れており解同(以下部落解放同盟をこう略す)から糾弾があった場合学校として何らかの対処ができるように取りはからっておく必要があり②その意味で今回の事件は何よりも学校の問題であることを強調し、そしてさらに①その意味で新聞部の謝罪文は無意味であり②学校自らの責任において担任を通じて回収し③全校生徒に事情を説明し④学校として教育の立場から謝罪する、などと述べた。
しかし新聞部は①もし、そのとおりにすると新聞部の主体性というものは失なわれるし②また新聞の報道責任と学校責任とは性格を異にするものである、と反論した。
結局十六日の予定として、朝礼時に校長が学校側(正確には校長個人)の見解(謝罪、今後の方針等)をのべる前に新聞部が事情説明、謝罪、回収のアピールを発表することにおちついた。