卒研・卒計|2024年度卒業研究・卒業設計1/第12回
日 時 2024年7月4日(木)9:00~12:30
場 所 A1001(資料Teamsほか)
出席者 (敬称略)
小林正人(WCEE)
B4 穂積智瑛,相羽祐希,加藤涼(記録),木村遥人,内藤正宗,高橋海里,竹澤佳祐(コーディネーター),田中彩愛(マイク)
D1 山川 光稀(社会人Dr,原子力規制庁)
M2 平田憲史(WCEE),舩田恭佑(WCEE),古澤海斗,芳野瑠風,千田悠人,曽根克彦(WCEE)
M1 足立将章,川上凌平,小池広輝,ZENG JING,高橋紡
提出資料
20240704_12-1-1_研究進捗状況の報告5(相羽)
20240704_12-1-2_研究進捗状況の報告5(加藤)
20240704_12-1-3_研究進捗状況の報告5(高橋)
1.提出資料発表
12-1-1 相羽
・入力地震動に関して、前回から変更したとのことですがどのような理由で選定したのでしょうか。(千田)
→古澤さんがこれまで用いていた地震動(表層地盤)から去年の応答スペクトル法による検討にて用いた地震動(工学基盤)に変更しました。(足立)
・古澤モデルと足立モデルどちらを用いたか?(芳野)
→足立モデルを使用し、基数を変更。
・ギャップの基数は多い方がいいのか、少ない方がいいのか。(高橋)
→今出ている結果では、一概には言い難い。
→1質点では、3か4が良いのではないかと考えている。多質点で解析をすることにより、よりわかりやすくなるのでは。(足立)
12-1-2 加藤
・アゴ直上プレート厚さの3.2mmという中途半端な数字はどのように決めたのか。(古澤)
→実際に使用されている鋼材の規格に基づいて作成
・今回の解析を経て、どのような成果を得たいと考えているのか。(足立)
→昨年までの実験・解析では、荷重-応力関係などを比較し、有意な差が得られなかった。FEM解析で応力をビジュアライズすることが可能なので、その比較により、アゴ直上プレートがどのように応力を負担しているかどうかを結論づけられたら良いと考えている。
・各解析ケースで両極端をとるということはどういうことか。(竹澤)
→解析パラメータが多いため、ひとつのパラメータについて掘り下げるのではなく、複数のパラメータについて両極端の2つの値を設定し検討するという意味
・解析時間がかかることが想定されるため、それを踏まえ研究計画を見直す必要がある。(古澤)
12-1-3 高橋
・前回の提案図と今回の提案図を重ねるとどの程度違いが現れますか。気になりました。(古澤)
→引張側は変わらず原子力発電所を参考にしているので、圧縮側に違いが表れます。前回の基準値案では許容限界のラインが斜めに切り取られているのに対して、原子力発電所にならった今回の基準値案では四角になっています。したがって、前回の基準値より許容限界が少し緩和されていることになります。
・ボイドが生じる限界応力の算定に関して、提示した式は何を示しているのでしょうか。積層ゴムの場合、σp=1N/mm2になるということでしょうか。(千田)
→ボイドが発生する限界応力、すなわち引張の線形限界応力がゴム微小ひずみ弾性係数をパラメータとした式で表されるということになります。また、ゴム微小ひずみ弾性係数は積層ゴムのせん断弾性係数に置き換えられるので、引張線形限界応力度は積層ゴムのせん断弾性係数から求められることになります。そこで、一般的な積層ゴムのせん断弾性係数を入力すると臨界引張応力σpは0.995 N/mm2~1.49 N/mm2となるため、1 N/mm2は妥当な値で言えます。
・引張側の明確な基準値がないため、圧縮側も原子力発電所免震構造設計技術指針に掲載されている応力-ひずみ関係の性能目標値を基に作成するとはどういうことでしょうか。(小池)
→引張側の明確な基準値がないため、原子力発電所の性能目標値を参考にしました。これは圧縮側も原子力発電所にならわない限り、引張側と圧縮側とで作成方法に違いが生じてしまうことを意味します。したがって圧縮側も原子力発電所にならうことに決めました。
・原子力発電所において定められている許容限界は、主に引張応力に焦点を当てていますが、圧縮側の限界応力度への検討はどのように行うでしょうか。(ZENG JING)
→許容限界のラインは引張と変わらず線形限界によって定められています。終局のラインは具体的な記述がないため、随時調べていく予定です。
2.その他
・今週、大学院の学内選考があるので準備するもの・時間等を再確認しておくこと。
・卒業研究の梗概、中間発表の準備を進めること