卒研・卒計|2024年度卒業研究・卒業設計1/第01回
日 時 2024年4月11日(木)9:00~12:30
場 所 A1001(資料Teamsほか)
出席者 (敬称略)
小林正人(コーディネータ)
B4 穂積智瑛,相羽祐希,加藤涼,木村遥人,内藤正宗,高橋海里,竹澤桂祐,田中彩愛
D1 山川 光稀(社会人Dr,原子力規制庁)
M2 平田憲史,舩田恭佑,古澤海斗,芳野瑠風,千田悠人,曽根克彦
M1 足立将章(記録),川上凌平,小池広輝,ZENG JING(ソ セイ),高橋紡
提出資料
20240411_01 計画書見本_基盤C
20240411_02 研究計画書フォーマット
20240411_03 研究紹介(平田)
20240411_04 研究紹介(千田・小池)
20240411_05 研究紹介(川上)
20240411_06 研究紹介(古澤・足立)
20240411_07 研究紹介(曽根・ソ)
20240411_08 研究紹介(舩田)
20240411_09 研究紹介(芳野)
20240411_10 卒計紹介(高橋)
A. 卒業研究・卒業設計1の授業内容
資料は原則,二日前(火曜日)にアップする。
参加者は,その資料に関する質疑・意見を一つ以上考え,scrapboxに当日までに記入する。
当日、司会者はその質疑・意見を拾いながら,ディスカッションを促す。
シラバス
1. 授業の概要・到達目標
〈授業の概要〉
地震,台風,津波などの自然災害に対して,建物の居住性や安全性を確保するには,その外乱の荷重効果と建物の構造性能の評価が重要な課題となる。卒業研究1では,構造力学,振動・制御理論,構造解析技術を用いた,外乱の荷重効果の制御(耐震,免震,制振)に関する研究を行う。
〈授業の概要〉
卒業研究1では,先行研究・関連文献の調査,研究計画の立案,研究の進捗状況の報告を通じて,建築構造に関する専門知識とそれを研究へ応用する能力を習得することを目的としている。また,各自の研究内容に関するプレゼンテーションを行い,指導教員ならびに研究発表会における複数の教員とのディスカッションを通じてコミュニケーション能力とコーディネート能力を習得することを目的としている。
なお,研究テーマによっては学外実習を伴う活動を行う場合がある。
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・学生が自分“たち”で考え,企画し,活動する等の自主性が大前提
・現実的な問題に対して,各自が責任をもって調べ,発表し,全員で議論する。
・教員は,ヒントを与え,方向性を示し,大枠は確認する。
・当事者意識と自己責任(自分で仕上げて発表→失敗・挫折→反省→成長→繰り返し)
卒業論文:自分で考えまとめる習慣を身につけ,社会でやっていける自信をもつための体験
修士論文:自分で問題を見つけ,考え尽くして解決し,結果をわかりやすくまとめ,提示するための一つのケーススタディの体験
博士論文:一つの研究テーマを深く追求し,少なくとも新しい知見を自分で見出す体験
※向殿政男:明治大学理工学部研究報告特別寄稿2014.3による
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学位論文に求められる要件(明治大学:修士学位取得のためのガイドライン)
学位論文は、広い視野に立って精深な学識と専攻分野における研究能力又は高度な専門性を要する職業等に必要な能力を示すと認められるものでなければならない。以下の点に留意したものとする。
(1) 専門分野における位置づけの明確性
(2) 研究目的や問題提示の明確さ・研究意義
(3) 論文としての構成
(4) 先行研究の整理
(5) データや資料の分析力・論理的な説明
(6) 課題設定と結論の整合性
(7) 形式的要件・執筆事項の遵守(表記の的確さ)
卒業設計について
東京大学卒業制作(写真)
2. 授業内容(発表内容については事前に準備)
4/11[第1回]研究の進め方1(記録:足立さん,今後は院生→4年生へ)
・研究計画書
・研究ノート
・研究テーマ → 担当研究テーマの選定(独自のテーマは要相談)。次週に報告
・図書館ガイダンス
・研究紹介
・研究の進め方(大学院生※:解説PPT)※大学院生の意見集約。以下同様
4/18[第2回]研究の進め方2(記録:小池,コーディネータ:足立,マイク:高橋紡)
・既往研究・関連文献調査の意義とその方法(大学院生:解説PPT)
・文献データベースの活用(CiNii Research,Web of Science,JDreamⅢなど)←図書館ガイダンス
・研究計画の意義とその方法(大学院生:解説PPT)
・研究活動を支え合う人員で構成するグループ(3~4人程度)を組織する(本日調整)。
・グループ内でスケジュール・研究課題を共有し,共同作業を通じて課題の解決を図る。
4/25[第3回]研究の進め方3(記録:川上,コーディネータ:小池,マイク:足立)
・論文の作り方,梗概の作り方(大学院生:解説PPT)
・研究発表用のスライド・PPTの作り方(大学院生:解説PPT)
・研究発表・プレゼンテーションとは(大学院生:解説PPT)
5/9[第4回]先行研究・関連文献の調査(記録:ソ,コーディネーター:川上,マイク:小池)
・研究の背景やその意義,先行研究に関する調査結果の発表(PPT+discussion)
※研究グループごとに研究室にて。次回以降同様。
5/16[第5回]研究計画の立案1(記録:高橋紡,コーディネータ:ソ,マイク:川上)
・研究計画(案)の発表(PPT+discussion)
5/23[第6回]研究計画の立案2(記録:相羽,コーディネータ:高橋紡,マイク:ソ)
・研究計画(案)の発表(PPT+discussion)
5/30[第7回]研究計画書(記録:木村,コーディネータ:相羽,マイク:高橋紡)
・研究計画書の提出とその説明(discussion)
・記録には資料提出者のチェック表を記載すること
6/6[第8回]研究進捗状況の報告1(記録:内藤,コーディネータ:木村,マイク:相羽)
・グループ内での検討事項・進捗を報告。
・文書の作成法,研究資料としての質の確保も意識すること。
(AIJ大会に提出できる水準を意識して検討する。実験・解析条件の妥当性と結果の評価)
・アイデアを出し合い,全員で問題解決にあたる。
6/13[第9回]研究進捗状況の報告2(記録:高橋海,コーディネータ:内藤,マイク:木村)
6/20[第10回]研究進捗状況の報告3(記録:竹澤,コーディネータ:高橋海,マイク:内藤)
6/27[第11回]研究進捗状況の報告4(記録:竹澤,コーディネータ:田中,マイク:高橋海)
7/4[第12回]研究進捗状況の報告5(記録:加藤,コーディネータ:竹澤,マイク:田中)
7/11[第13回]研究発表用の準備・練習1(記録:相羽,コーディネータ:加藤,マイク:田中)
・研究計画と検討内容をまとめた梗概(A4・2頁)提出/PPT発表
7/18[第14回]研究発表用の準備・練習2(記録:小池,コーディネータ:足立,マイク:川上)
・研究室内での研究発表会(発表4分想定,中間発表リハーサル)
未定[第15回]研究発表(卒業研究中間発表会)
3. 教科書/参考書 適宜文献を紹介する。
4. 成績評価の方法
評価の配点は研究への取り組み20%,研究発表80%とし,合計が満点の60%以上を単位修得の条件とする。なお,研究発表の評価は,建築学科構造・材料系の研究発表会にて行われる。
5. その他
〈建築学科の学習・教育到達目標との対応〉
本科目は,「学習・教育到達目標(E)建築の専門知識を応用する能力(創造力)および(F)コミュニケーション能力とコーディネート能力(対話力と調整力)」の達成に必要な必修科目である。
B. 研究の進め方について
1)構造力学研究室の経緯
・武藤清→ 超高層建築,動的解析,武藤構造力学研究室(鹿島)
・洪忠憙→ 構造力学研究室,設計のための研究(Structural design analysis)
・小林正人→ 耐震・免震・制振,応答制御構造の設計
博士論文:中間層免震構造の地震応答予測と動的耐震設計法の研究開発
日本建築学会・構造委員会・振動運営委員会/免震構造小委員会
2)教育(人材育成),研究室と学生の関係
卒業生の進路 → 設計事務所・ゼネコン・総合エンジニアリング企業・ほか、多様化の傾向
☆学生にとって望ましい状況
→ 卒論・修論を通じて,社会・産業界から求められる資質・素養の理解と修得
→ 企業とのマッチング/ジョブハンティング(就活)
→ 社会人・プロフェッショナルへのスムーズな移行,展開,発展
大学院生
※研究成果の学外への発表,情報発信(第三者評価,批判の重要性)
※各種学会賞(日本建築学会,日本地震工学会,日本免震構造協会etc.)
※給付型奨学金の獲得,奨学金返還の免除
★研究室にとって望ましい状況
卒論・修論研究による成果の創出/社会還元(公益性:大学の使命)
3)実験ノート 電子化の検討
one noteを推奨、皆で共有できる利点がある(小林)
C. 研究計画書(別添資料)
D.研究テーマについて ★明大院進学者が望ましい/
研究テーマ1:平田
津波浸水エリアの免震建物,基礎免震&中間階免震建物の変遷
免震データベースの構築と分析
質疑応答
中間階免震が使用されるのは津波の浸水対策ですか?
→中間階免震は都市部においてクリアランスの確保が難しい場合に有効であり、津波の浸水対策にもなるため採用されいる。(平田)
★★研究テーマ2:千田/小池/川上(文部科学省科学研究費)
海溝型地震の発生地域・想定シナリオの多様さに備える免震建物の構造計算法の開発
長周期地震動の応答スペクトルの特性化
免震部材の繰返し変形による特性変化を考慮できる応答スペクトル法の開発
応答スペクトル法による設計用長周期地震動に対する構造計算法の検証
質疑応答
時刻歴応答解析だけでは十分ではないのか?
→時刻歴応答解析が専門的な知識を要する上に解析ソフトを用いるのに対して、応答スペクトル法はExcelを用いて簡易的にで応答予測を行うことが可能であるため意義はある。(小池)
グラフとの対応がよりよい提案式がありそうですが,なぜこの式になっているのでしょうか。
今回のせたCH1の地域の他に9地域のグラフがあり,それぞれでよい対応をするために今回の提案式となっています。(川上)
★研究テーマ3:古澤/足立(戸田建設・免震PJ関係)
微振動から大振幅地震動までの幅広い振幅領域に対応した免震技術の高度化
微振動対策用の免震部材(オイルダンパー付すべり支承)の開発
大振幅地震動対策の免震部材(自己復元型トリガー機構付オイルダンパー)の開発
免震構造の耐風対応デバイスの開発
質疑応答
現状、応答スペクトル法と時刻歴応答解析の対応が良くないとありましたが、今後どのように研究を進めていきますか?
→二つの評価方法の対応が良くなるように応答スペクトル法の精度を高めていくのが今後の課題です。(足立)
★★研究テーマ4:曽根/ソ/藤森智氏(松田平田設計)・川上善嗣氏(広島工業大学)
津波荷重に対する免震建物の構造安全性評価と津波対応ガイドライン
津波荷重に関する水理模型実験
粒子法による津波解析
津波荷重に対する免震構造の設計ガイドライン
★研究テーマ5:舩田/井澤保一氏(日本設計)
大振幅地震動に対して冗長性を有する免震構造の設計
大振幅地震動に対する免震構造の安全余裕度/冗長性評価
レジリエンスを指向した免震構造の設計
研究テーマ6:芳野/百武茂氏(黒沢建設)・高木仁之氏(本学元教授)
PC圧着接合による新しい梁端接合部の開発
先行研究に対する設計・施工の観点での合理化の検討
性能確認実験/FEM
E.大学院生による研究紹介
一人7分程度
F.その他
アルバイト説明会(謝金申請前に必ず登録のこと)
来週のゼミナールは先生が出席できないのでB4で春休み課題の発表準備をしておいてください。
G.連絡事項
□次回予定
日時:4月18日(木)9:00~12:30
場所:A1001
内容:研究の進め方2