ゼミ|2025年度ゼミナール/アイス棒タワー加振実験1
日 時 2025年9月6日(土),7日(日)
場 所 振動棟
出席者 (敬称略)
小林正人
M2 小池広輝
M1 竹澤佳祐
B4 岡村知夏,白石勝真,鈴木息吹,中島慶大,河合惣研,土屋慶次郎,辻壮留,宮島光希
結果まとめ
6日(土)
Cチーム
能登半島地震
50% 3軸:心材が側材に衝突、損傷なし
50% X軸 ダンパー有:揺れが小さく、心材と側材が一緒に動く、損傷なし
75% X軸:心材がぶつかることで側材も動く、基礎の引き抜きにより転倒
75% X軸 ダンパー有:ダンパーによるものではなさそうだが、振動軽減が確認できる、損傷なし
100% X軸:75%よりも早い段階で、基礎の引き抜きにより転倒
100% X軸 ダンパー有:振動を十分に軽減できず、基礎の引き抜きにより転倒
75% X軸 引き抜き補強:心材が側材に衝突することで変位が過大とならず、揺れに耐えている
75% X軸 引き抜き補強 ダンパー有:心材底部がわずかに動いているが、減衰を期待できるものではない
100% X軸 引き抜き補強:破壊には至らなかったが、途中で変位が戻らなくなり、最上部で15cm以上の残留変位を確認した
100% X軸 引き抜き補強 ダンパー有:心材と側材が接合されていることで、変位を復元できている
まとめ
75%および100%では、基礎部の引き抜きによる転倒がみられた
ダンパー有の方が振動に対して強いと思われるが、期待していたような減衰性能・復元性能は確認できなかった
側材の基礎部に心材を載せて滑らせるつもりであったが、これも期待通りの挙動を確認できなかった
7日(日)
Aチーム
能登半島地震
30% :無傷
45% :面同士を繋ぐ材がずれる
50% :面同士を繋ぐ材が1,2箇所外れる
60% :面同士を繋ぐ材が1,2箇所外れる
75% :面同士を繋ぐ材が1,2箇所外れる、少量の残留変位がみられる
85% :面同士を繋ぐ材が1,2箇所外れる、75%の3倍ほどの残留変位がみられる
100%:面同士を繋ぐ材が1,2箇所外れる、85%と同等の残留変位がみられる
熊本地震 益城町:75%と同等の残留変位がみられる
東北地方太平洋沖地震 日立:75%と同等の残留変位がみられる
建築センター模擬波BCJ-L2:75%と同等の残留変位がみられる
まとめ
全ての地震動で崩壊はしなかった
面の損傷はみられなかった
基礎に接している面の柱に負荷が集中している
Bチーム
能登半島地震
50% :予想よりもやわらかく揺れたが無傷
60% :上部の梁部材のはめ込みが浅くなったが割れや変形はない
70% :下部の斜材が外れた
75% :基礎部の引き抜きにより倒れた
補強後
75% :基礎部の固定を強くしたことにより,上部の変形が大きくなった。梁部材のはめ込みもかなり浅くなった。
80% :梁部材の外れ,片持ち柱の割裂,基礎部の引き抜きがあった。加振後残留変位があった。
90% :基礎部引き抜きにより右に傾き梁部材が半分以上外れタワー中央部の剛性が変わる部分で柱が折れた。最後に崩壊した。
まとめ
チームで予想していたよりもかなりやわらかいタワーとなっていた。
基礎部の引き抜きが上部に大きな影響を及ぼしていた。
プランター部と支柱間の剛性が変わる部分が弱点であった。