イベント|20240827-0830 日本建築学会大会(関東)@明治大学
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日時: 2024年8月27日(火)~8月30日(金)
場所: 明治大学駿河台キャンパス
参加者: 小林正人、D1山川光稀、M2、M1、B4
旅程
8月27日(火)大会初日 振動PDオンライン参加 → 現地入り
8月28日(水)大会二日目
芳野発表セッション 10:34~10:42
質問:PC鋼棒の伸びはどこから依存しているのか。また、PC鋼棒の長さの影響が大きいと考えられるが、長さはどのように設定したのか。
回答:PC鋼棒は荷重変位関係の弾性範囲内は伸びず、その後(部材角1/200付近)からPC鋼棒が伸びることで離間が生じる。また、本実験では縮尺1/3程度を模擬した試験体でそれに合わせてPC鋼棒の長さも決定している。
→実際はPC鋼棒の長さは縮尺を変えても長さは変えていない(縮尺に対しては不利)
質問:この工法はどこまでを梁端部としているのか(フェイス位置はどこか)?
回答:本工法の梁端部は柱・梁圧着部から梁せいD/2までの範囲とし、その範囲内での補強方法について検討している。
8月29日(木)大会三日目
ソ・曽根発表セッション 14:02〜14:18
質問:免震ピット内に溜まった水は実験毎に抜いているのか。
回答:実験毎に抜いて、免震ピットに水が溜まっていない状態で実験を繰り返している。
質問:Dc=20mmの免震試験体に作用する荷重(波圧)はDc=5mmに比べて大きいが、変位が小さいのはなぜか。
回答:波圧に関してはばらつきの範囲内であるため、作用している圧力としては同程度。本実験で変位が小さくなったのは、圧力・荷重による影響というよりかは、免震ピットから出ていく水の流況によるもの。(流況の写真を見せる&最大応答変位となる時刻は津波荷重最大値となる時刻よりも早いことを説明すればよかった)
質問:水路と試験体の隙間はどのくらいであるか。
回答:それぞれ10cm。
質問:隙間が狭いと、波が水路壁に衝突・反射し、実験に影響しないのか。
回答:試験体幅と水路幅の関係によっては実験結果が変わってしまうという既往の研究はあるものの、水路の幅は固定されており、水路幅に対する試験体幅を小さくしようとすると、更に縮小した試験体を作成しなければならなくスケール効果など実験結果に影響する可能性があるので現時点では難しい。
8月30日(金)大会四日目
川上発表セッション 14:21~
質問:OSにおいて提案式との対応が悪い理由について
回答:OSの簡略化スペクトルのとFASの形状の乖離が原因と考えている。
質問:応答変位に関しては既往式を使うように使い分けをするのか。
回答:応答変位は既往式、応答加速度は提案式で算出するという提案になる。しかしFhが二つあると混乱が生じる恐れがあるので、今後の検討として加速度から変位に換算するような式を提案していきたいと考えている。
舩田・小池・千田発表セッション 15:12~
・舩田
質問:積層ゴムのハードニング後の剛性が小さくなると、余裕度やフラジリティ曲線にどのような影響が出るか
回答:免震層の応答がより大きくなり、せん断ひずみの余裕度は低くなることが予想される。フラジリティ曲線もそれに伴って、左側に移動することが考えられる。
質問:フラジリティ曲線の示し方について教えてほしい
回答:地震動倍率に対して限界値を超えた地震動の数をカウントし、最尤推定法により対数正規分布の平均値と標準偏差を同定している。フラジリティ曲線のカタチについては、まだ評価できていないので今後の課題にしたい。
・小池、千田
質問:有効塑性率の補正係数の値はどのように決めるのか
回答:今回はLRB1基での検討で採用した0.75を用いたが、入力地震動や解析モデルによって最適な補正係数が異なることが予想されるため、それぞれの影響度を含めて今後検討していきたい。
質問:解析モデルの諸元がLRBとSBHで異なるのはなぜか。また、LRBとSBHの諸元を揃える必要はないのか。
回答:建物を1つ想定し、それに合わせて免震部材の諸元等を決めているため。また、これまではLRBを対象にしていたのに対し、今回は他免震部材やオイルダンパーを組み合わせた免震構造への提案法の適用性を検討することを目的としているため、諸元を揃える必要はないと考える。
質問:提案法の手順について、1回目の応答スペクトル法の手順の中で特性変化の評価を行うことはできないのか
回答:特性変化を毎ステップ評価する手法も提案されているが、簡易法の手順に準じた提案法であれば、繰返し変形考慮時と非考慮時の応答比較が可能となり、予測精度の改善を図りやすくなると考えるためこのような評価手法を採用している。
・足立
質問:一部の地震動で応答予測側が過大評価となっているのは、GAPODが作動する領域における減衰の算定(履歴面積の評価)に原因があるのか?
回答:減衰の評価は概ね妥当であり、レベルの大きい地震動に対する予測精度が低い原因は等価剛性の評価方法にある。
質問:履歴曲線の場合分けが示されているが、応答スペクトル法ではどの様にして収斂計算を行っているのか?また、図7は何を示しているのか?
回答:図6では、リリーフODのバイリニア特性およびGAPODの可変減衰性能によって履歴曲線の形状は変化するため、考えられる4パターンを示している。また式(2)から得られた減衰を用いて収斂計算を行い、その結果を時刻歴応答解析と比較し図7に示している。
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