猫は、野ばらの実を入れる。
すると、
ストーブ
の中の炎は、ますます大きくなり、ゴーゴーと、燃えさかりました。おばあさんは、ストーブの上のおなべのふたをあけて、中をのぞきこむと、
「まだ煮えない。」
と、つぶやきました。それから黒
猫
に、
「野ばらの実を入れたかね。」
と、たずねました。
黒猫
『三日月村の黒猫』