生涯学習概論: 知識基盤社会で学ぶ・学びを支える
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渡邊 洋子(著) 前平 泰志(監修)
学習支援者として仕事や活動に取り組んでいる人、初学者に、「生涯学習とは何か」という問いをわかりやすく解説
目次
はじめに(前平泰志)
序 章 生涯学習の場としての公共施設を考える(渡邊洋子)
——本と出会う場としての図書館
1 学習支援者としての司書・学芸員
2 図書館来館者にとっての学び
3 非来館者が「来ない」のはなぜか
4 司書が生涯学習について学ぶ意味
5 本書の構成
第Ⅰ部 生涯学習社会の構築にむけて
第1章 生涯教育・学習論の登場と学習社会(飯田優美)
1 「生涯教育」論の提起
2 生涯教育・学習論で目指されるもの
3 おわりに
コラム 「持つための学習」と「○○力」
第2章 日本における生涯学習・社会教育の特質(生駒佳也)
1 近代日本の社会教育
2 戦後日本の社会教育と生涯学習
3 おわりに
コラム 「ナトコ映画」——占領期の社会教育映画
第3章 生涯学習からみた家庭・学校・地域社会(安川由貴子)
1 生涯学習施策の展開における家庭・学校・地域社会の位置づけと相互関係
2 家庭・学校・地域社会の取り組みにみる連携と協力
3 連携と協力に向けて求められる課題
4 おわりに
コラム ボランティアがつなぐ家庭・学校・地域社会
——民話伝承の活動を通して
第Ⅱ部 生涯学習の対象・内容・方法
第4章 生涯発達と成人期の学習(長岡智寿子)
1 生涯発達と現代的課題
2 成人(おとな)の学びをめぐる基本理論
3 読書における成人の学び
4 おわりに——「学ぶこと」を学ぶ学習活動に向けて
コラム おとなの学習事例
——生涯学習音楽指導員養成講習会での実践から
第5章 生涯学習の内容と学習課題(渡邊洋子)
1 生涯学習における「学習内容」の前提と考え方
2 「人は何を学んでいるか」から考える
3 「学習内容」の規定要因と「学習課題」
4 おわりに
コラム フォーマル/ノンフォーマル/インフォーマルな学び
第6章 生涯学習の学びを支える「教育方法」(吉田正純)
1 生涯学習と教育方法
2 「個人学習」をささえる
3 「ワークショップ」を組み立てる
4 「講義」を見直す
5 振り返りから「次の学び」へ
6 おわりに
コラム ブッククラブ
第Ⅲ部 生涯学習の支援
第7章 生涯学習社会における学習支援者の仕事と役割(柴原真知子)
1 学習支援者とは何か
2 学習活動における学習支援者の役割
3 「振り返り」を軸とした学習支援者養成・研修
4 おわりに
コラム 学習支援者としての図書館司書——NIACEの提起から
第8章 学習情報の提供と学習相談(渡邊洋子)
1 「学習情報の提供」と「学習相談」の基本的な考え方
2 「学習情報を提供する」こと——学習者にとっての「情報」とは
3 生涯学習における学習相談の意義と実践
4 おわりに
コラム 「読書相談会」のある公立図書館
第9章 生涯学習の学習評価と成果の活用(佐伯知子)
1 生涯学習・社会教育の学習評価をめぐる問題
2 学習評価への三つのアプローチ
3 日本における生涯学習活動と学習評価の実態
4 おわりに
コラム 学習評価と「キー・コンピテンシー」
第Ⅳ部 生涯学習施設と学習・教育
第10章 学習拠点としての公民館(辻喜代司)
1 生涯学習・社会教育施設としての公民館
2 公民館における学習事業
3 公民館事業における学習講座と施設
——国立市公民館の場合
4 公民館学習と住民参加
5 おわりに
コラム 何が違う?公民館と他の生涯学習施設
第11章 生涯学習施設のアクセシビリティ(小川 崇)
——図書館と博物館を中心に
1 図書館のアクセシビリティ
2 ハンズ・オンとユニバーサル・ミュージアム
——博物館のアクセシビリティ
3 おわりに
コラム 里山で現代アートを学ぶ
——「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ」から
第Ⅴ部 生涯学習行政のしくみと展開
第12章 生涯学習の法的基盤と支援体制(小林伸行)
——社会教育法と生涯学習関連法規
1 「自由な学び」にとって法律とは
2 生涯学習・社会教育に関わる法律Ⅰ 教育基本法
3 生涯学習・社会教育に関わる法律Ⅱ 社会教育法
4 生涯学習・社会教育に関わる法律Ⅲ 生涯学習振興法
5 おわりに
コラム 2008年図書館法改正と生涯学習
第13章 社会教育の行政と財政(倉知典弘)
1 教育行政と社会教育行政の原理
2 教育行政の組織
3 教育財政の検討
4 行財政改革と社会教育行政
5 おわりに
コラム 学習課題としての財政
——財政分析学習と市民白書づくり
おわりに(渡邊洋子)
索引