可処分所得
坂井豊貴 @toyotaka_sakai
当たり前のことを言うのですが、学者の書き物も、スマホと「お客さまの可処分時間をうばう競争」をしていると意識しないとダメですよ。できるだけ短い時間で、ラクに読ませて、内容を伝えられるようにする。そういうサービスをきちんと提供しないものが売れないのは当然だと思います。 学術書もそういう市場の競争に晒されるわけです。僕は市場をよくできた審査制度だとは思ってないですが、用いられている以上、きちんと対処したほうがよい。「学術書が売れない」って言うけど、そりゃそうだよ。「お客様の時間をうばう競争」のライバルは、どんどん強力になってるんだから。 あと、すみません、ほんとうに偉そうで申し訳ないですが、ブランド力のある出版社、ブランドを使って商売しないのか。たとえば富裕層の法律家向けに「U斐閣の建てた家」とか、そこそこ売れる気がするのだけど。書庫が備え付けで、ろけっとぽっぽーが彫られている。住宅メーカーとコラボ。
ブランドのある出版社が作った書棚・椅子・書斎・コーヒーテーブルとか、僕はほしい。本だけじゃなくて、「よい気分」とか「感じのよい暮らし」を売ってくれないかなあと思う。かつて教養が今より価値をもっていた時代には、本はそういうものを今より与えていたと思うのです。偉そうですみません。