音響信号の非現実的ミックスの検出
etitle: Study on detection of mixing unreality for PCM audio signal
abstruct: 近年,音の模擬合成手法の発展により,人工的な模擬合成音は,現実の録音そのものであると聴覚的に
認識されてもおかしくないほどとなりつつある.しかし,聴覚的には自然に感覚されても,現実の録音ではあり得
ない波形に合成される場合もある.楽曲制作で一般的に用いられるマルチトラックレコーディングとミキシング過
程では,異なる環境で収録された複数の音源を別の統一された環境下に配置合成される.既報では音源の再配置に
おける位相パンニング処理の有無の検出手法について検討をおこない,左右チャネル間群遅延差の標準偏差が極端
に低い場合に位相パンニング処理があったことを疑われることを示した.今回の報告ではマルチトラックミキシン
グを考慮した手法を検討する.
InProceedings: 信学技報, vol. 119, no. 396, EMM2019-95, pp. 7-10, 2020年1月.