Kinematics
Kinematicsとは古典力学で発展した物理学の一分野であり、点、物体、物体群の動きを、それらを動かす力は考慮せずに記述する学問である[1][2][3]。
主に数理的な手法に重きを置かれ、物理学の原理を基礎としていない。
Kinematicsは宇宙物理学において、天体やその集合体の運動を記述するために用いられる。
械工学、ロボット工学、バイオメカニクスでは、エンジン、ロボットアーム、人間の骨格など、部品を組み合わせて構成されるシステム(マルチリンクシステム)の運動を記述するために使われる。
剛体変換とも呼ばれる幾何学的変換は、機械システムにおいて機械要素の動きを記述するのにも用いられ、運動方程式の導出を容易にする。 1 Edmund Taylor Whittaker (1904). A Treatise on the Analytical Dynamics of Particles and Rigid Bodies. Cambridge University Press. Chapter 1. ISBN 0-521-35883-3.
2 Joseph Stiles Beggs (1983). Kinematics. Taylor & Francis. p. 1. ISBN 0-89116-355-7.
3 Thomas Wallace Wright (1896). Elements of Mechanics Including Kinematics, Kinetics and Statics. E and FN Spon. Chapter 1.
「運動学」「キネマティクス」という日本語訳があるけど、ともにスポーツ科学とか運動生理学に用語を持っていかれてしまっている感があるので、ここでは「Kinematics」を用いていますkudan.icon。同じなんだけどね。