選択肢のさらなる拡大「ミニ授業」
ミニ授業
ミニ授業・プレゼンとは、一人が先生役(プレゼンター)になって、解説をしたり、生徒に質問をしたりして、その単元の授業をしてみるということです。役割のバリエーションも色々と考えられます。まず最もシンプルなのが、よくわかっている子が先生役になり、教えてほしい子が生徒となるというパターンですね。しかしこれはあまり盛り上がらなかったりもします。結局わからないと思っている子はじっくり少人数で考えるという方法のほうが深まるというケースが多いんですよね。それにこれは旧来の一斉授業を小規模で再生しただけだとも言えます。ミニ授業では「授業とはよくわかっている人がわかっていない人に教えるものだ」という既成概念にとらわれない発想を持ち込むと、面白くなります。
例えば、「先生:教えてほしい子、子供:教えてあげられる子」という組み合わせ。これは教えてほしい子が先生役にチャレンジすることで理解度を確かめたり、深めたりしようとするわけですね。子供役は、先生役の子の説明を聞いて、不十分なところを質問して、補おうとします。さらに「先生:教えてあげられる子、子供:教えてあげられる子」という組み合わせも非常に盛り上がります。どちらの側も基本的な学習内容はわかっているわけですから、先生は生徒に発展的な質問をして困らせようとしますし、生徒も先生の説明を聞いて発展的な内容の質問をして先生を困らせようとします。
こういう試し合いのなかで、大切なポイントが発見されれば、それを問う「みんプリ」を作ってクラスのみんなに広げるのもいいですし、その先にだれも答えられない「問い」のようなものに出会えば、気になる木、QNKSへと進むのもいいでしょう。見つけ、探究的な思考が生まれることもあります。