海の命の終わりに語ること
海の命という難しい単元の学習、本当によく頑張りました。みんなの学びはとても力強く、光り輝いていました。この学習で「自分の外側の正解に安心するのではなく、自分の内側に自分だけの正解を発見する難しさと、それが見つかったときの気持ちよさ」に気づけたでしょうか。自分の外側の意見を全く聞かない「自己中」な自分だけの意見ではなく、考えなければならない対象(海の命の本文)と徹底的に向かい合い、自分の外側にある他の人の考えに大量に触れ、それらすべてを丸ごと考えた上で、最終的に自分の意見を紡ぎ出すということ。これはとてつもなく難しいことです。大人でもできる人は少ない。なぜなら、大人になるまでの間にその難しさやそれを乗り越えたときの気持ちよさに出会ってないからです。でも君たちは違います。何時間もの間、自分の頭を捻り、友達と意見を戦わせながら自分の中の正解を探し求めました。その中から光る自分なりの意見を出せました。その感覚を忘れないでください。賢い誰かが言っていることだから…ではなく、他の誰でもないあなたがどう考えているのか。これを自分の内側から紡ぎ出すことが、これからの社会であなたの命をかがやかせるためにとても大切なことです。
一方で、この問いにはスッキリしたけど、この問いはイマイチ…というと、まだまだもやもやしていて、納得解が見つかった!と自信を持って言えない人もいますよね。でも君たちはその「答えのない問いに自分なりの答えを見出す方法」を知った。(QNKS・コミュニケーションレベル・チームラーニング・月と太陽・休憩時間の活用)そしてそれを1ヶ月もの間、実行してきた。その中で自分なりの 見つけ方を開発した人までいる(高速道路法)この経験はとても大切です。答えのない問いに答えを出す方法を知っていても、やったことのない人はたくさんいます。やったことがあってもすぐ辞めてしまう人はたくさんいます。みんなは、やり方をしって、1ヶ月の間やり続けました。その感覚を忘れないでください。それが納得解を見つけようとするときの難しさであり、楽しさであるのです。
そう。答えが見つからなくても、楽しい。この単元でそういう感覚を味わえた人もいたのではないでしょうか。「答えのない問いを受け取り頭を捻る。そのこと自体が楽しいのだ」と。一度クリアゾーンに入った自分のネームプレートをまた 振り出しに戻し、 考え直している人がたくさんいましたね。先生はあんな動きを見たことがありません。ふつう、答えをかけたら満足してそれで終わりです。しかしそうしなかった人が何人もいた。別の考えが浮かんできて考え直す。考えたことがまた振り出しに戻る。そういうことを 楽しむ姿が見られました。これは大変に凄いことです。ぜひこれからも「わからないことを楽しむ」感覚を大切にしてください。
そして最後に。少し厳しいことを言います。ここまで先生が紹介した気づきを「あなた」はどれほど深く受け取っているでしょうか。その受け取り方は人それぞれ違うと思います。なぜこの違いが生まれるのでしょうか。こたえは簡単ですね。「やったか、やらなかったか」それだけです。この教室の学びは全てこの仕組みです。やれば人生に関わる大きな学びを得られる。やらなければ、何の意味もない時間を過ごして終わる。ポートフォリオを見直してみてください。自分はどれだけやれたか。「できる、できないじゃない。やるか、やらないかだ。」君たち一人一人の命を輝かせるために、この教室のすべての学びで先生が伝えようとしていることです。海の命の単元、本当によく頑張りました(^^)