テスト後の語り〜自分で考え自分で学ぶ力をつけよう〜
今受け取ったテストの点数は、全て自分で掴み取った点数です。先生は授業中も、宿題の中でも、全員に対して説明をしたことはなかったよね。全員が「けテぶれ」「Q N K S」を使って、自分で学んだ結果を今受け取っているんだよ。
先生に質問をした人も、それは自分で先生に尋ねて、アドバイスをもらったよね。あなたが、先生から情報を引出したんだよ。友達との関係でも同じだね。「あなた」が動いたから「あなたが」成長できたんだ。それが今の点数。今までのように、先生に1から10まで教えてもらって「取らせてもらった」点数とは全く意味が違うんだ。
さて、将来君たちが立派な大人になるために大切のなのはどっちの経験だろう。優しい大人に、手を動かしてもらって、100点を取らせてもらうことかな。それとも自分で考えて自分で動いて、自分の力で点数をとることかな。
その大切さはテストの後、つまり今。大分析の時に現れる。今までテストの後って何を考えてた?間違えちゃった人「正しい答えはなんだろう?」と考えるし「100点」だった人は、やったー!で終わりだよね。その後先生から「正しい答え」を教えてもらって終了だ。ここで身についているのは「問題に正しく答える力」だ。
でもどうだろう。大分析をやっているとき、君たちは何を考えてる?「正しい答えはなんだろう?」の先に行ってないかい?つまり「自分の勉強のどこが良くてどこが悪かったから、今の点数のなったのだろう?」という思考だ。ここで身についているのは何かな?それは「自分で考え自分で学ぶ力」だ。
さて、「問題に正しく答える力」と「自分で考え自分で学ぶ力」。どちらが大切なのだろう?先生は「問題に正しく答える力」のことを「学力」、「自分で考え自分で学ぶ力」のことを「学習力」と呼んでいるよね。どちらが君の人生を支える力になる可能性が高いだろうか?もし「学習力」を超ハイレベルで身につけていったら、「学力」は自分で高められると思わないかい?小学校の勉強はこの世界の超基本的な内容だから、小学校のうちで学習する内容が頭にちゃんと入っているという「学力」を高めることももちろん大切だ。その「学力」は、先生に高めてもらうのではなくて、自分で高めようとすれば「学力」を身につけていきながら同時に「学習力」も伸ばしていけるんだよ。
この教室で、先生はそんな「学習力」についてのアドバイスを大量にする。「算数」の勉強を徹底的に教えても、ダンサーになる人は多分分数の計算は将来しなくていいよね。でもね、ダンサーになる人も「学習力」は使うんだよ。学習力は自分で自分を成長させる力のことなのだから、君たちが将来どんな分野に進もうとも、必ず役に立つ力なんだ。
わかったかな?だからこそ、けテぶれ、Q N K Sを君たちに教えたんだ。君たちの一生を支える力をつけるために。先生は冗談抜きでその未来を見ている。君たちが自分の力で自分の人生を切り開いていけるように。君たちには無限の可能性があると良く言われるよね。でもね、自分の考えを自分でまとめる方法、自分で自分を成長させる方法がわからなければ、その可能性を活かすことが出来ない。だからこそ君たちは「学力」をつけるために自分で考え、自分で学ぼうとして欲しい。その中で君たちの一生を支える「学習力」を身につけるために。