けテぶれ導入の流れ(1日目)~けテぶれ体験~
1時間まるごと「けテぶれ」に使えるような時間設定で。
導入は丁寧にやりたい
漢字の学習だったら、小テストまでの新出漢字を学習し終えたタイミング
算数の学習だったら、知識的な学習を終えて、演習に時間がとれるようなタイミング。
説明は「概要→体験→説明」の順で。
初めはざっくり(10分)10分
いきなり長々と説明されてもわからない。
かといって、なにか説明しないと始まらない
最初の説明は「とりあえずやってみる」ために必要な情報だけをコンパクトに伝える。
ポイントはHOW(どうやるのか)とWHY(なぜやるのか)
今日からはけテぶれの流れで自己学習をしてもらいますー自己学習力を身につけることがとても大切だからです。 けテぶれとは「計画テスト分析練習」という勉強のサイクルを表す言葉です。
計画とは、学習の目当てを決めたり、意気込みを書くことです。(何も考えずに始めるよりも今日の学習を見通してから始めるほうが、学習効果が高いからです。)
テストとは、自分で自分をテストしてみるということです。勉強はまず自分の得意と苦手を調べることから初めます。丸付けも自分でします。(闇雲にすべての範囲を勉強するのは効率が悪いです)
分析とは、テストの結果をみて、どうすればもっと賢くなれるかを考えます。(やりっぱなしでは賢くなりません)
練習では、分析で考えたことを即実行します。(考えるだけで実行しなければ、学力は付きません)
これらを概観できる画像を一枚作って、黒板に張ったりプロジェクターで写して起きます。
https://scrapbox.io/files/6121dda23235ed00225467af.png
百聞は一見にしかず
ざっくりと何をするかがわかれば、即体験に移ります。
百聞は一見にしかず。実際にやってみましょう。
計画(5分)15分
まず計画を書きましょう。ノートに”◯け”』とかいて、今日の目当てを書きます。といっても今日は初めてですのでなかなか目当ても思いつかないかもしれませんね。そういう子は、今の気持ちをかいてください。”よくわからんけどとりあえずやる”とか。”おもしろそう”とか。なんでもいいです。書ける子は具体的な目標や目当てを考えてかいてももちろんいいですよ。ではどうぞ。
テスト(10分)25分
ではテストです。テストはなんのためにするのでしたか?(画像確認)
そうですね。では。ノートに”◯テ”とかき、先生が黒板に書く問題をノートに写して、解いていってください。◯分になったら切ります。
終わりましたか?では自分で丸付けをしましょう。先生が黒板に答えをかいていくので自分で丸付けをしてください。
(時間をかけるなら)出来ましたか??実はけテぶれの第一関門がここです。自分で自分のテストに丸付けをするのはとっても難しいのです。試しに隣の人とノートを交換してみてください。これからは「丸付けの丸付け」というものをやってもらいます。やり方は簡単。隣の人の丸付けがあっているかどうか、丸付けをしてみてください。
分析(5分)30分
今まではここで学習が終わることが多かったですね。でもそれってよく考えるとおかしいですよね。いまみんなは、自分がわかっているかどうかチェックしただけ、です。賢くなるのはここからですね。
分析では何をするのでしたか?(画像から答えさせる)
そうですね。どうすればもっと賢くなれるかを考えるのが分析です。こういうと少し難しそうですね。
でもやることは「計画」のときと同じ。思いつかなければ「今の気持ち」を書くだけでいいです。100点だったら、俺天才!でいい。1問間違えたのなら、1問間違えた!くやしい!でいい。ノートに”◯ぶ”と書いてから自分の気持ちをそのまま書いてみましょう。
詳しくかけそうなヒトは「+、ー、→」の3点でかいてみましょう。
+:うまく行ったこと
ー:うまくいかなかったこと
→:次からどうするか。
練習(5分)35分
かけましたか?では最後。練習です。練習はなんのためにしますか?(画像から。)
間違えてしまった問題がある人は、次は絶対に間違えないように、さっき分析で考えたことを生かして練習してみましょう。
このとき、頭を柔らかくして考えてください。”覚える”ためにやることは”たくさん書く”だけではないはずです。音読したり、絵に書いたり、大きく書いたりと、いろいろな方法が考えられる。”理解する”ためには教科書を読み返したり、友だちに聞いたり、先生に質問したり、タブレットで検索したり。目的のための手段はたくさんあります。
自分にとって一番方法だと思える方法でやってみましょう。
100点だった、という子は問題の解き方を「説明する」ということに挑戦してみましょう。今日やった問題のなかで一番難しい問題を選んでください。その問題の解き方をノートに書いてみましょう。解くことと説明することは難しさが全然違います。
タブレットで検索すれば、わかりやすい解説が見つけられるかもしれません。そういうものはすべて参考にしてOKです。(教科書も実はかなりわかりやすく”解説”されてますよ)
今日は体験ですので、短く切り上げますが、それぞれに工夫して頑張ってみましょう。
プチ交流(10分)
さて、”けテぶれ”はここまでです。なんとなくわかったかな?特に「練習」では方法を工夫して出来たかな?
ちょっと近くの人と交流してみてください。特に「練習」です。周りの友達はどんな「練習」をしているかな?(5分)
面白いですね。この短時間でもいろんな方法が出てきました。
勉強の方法というのは本当にたくさんあるのです。そしてそのたくさんの方法の中のどこかに「自分にピッタリの方法」が隠れている。これから「けテぶれ」ではその宝物を探し当ててほしいのです。
頑張ろうね!