漢字の宿題でけテぶれをやってみよう
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事前に、漢字ドリルの書き込み欄はどんどん取り組ませる。みたいな仕組みづくりが必要。
あーそうか。
基本的に、このノート。
導入時には、このノート画像をプリントアウトして、子どもたちに配ってあげよう。
計画の書き方
導入段階では、ドリルのどこかのページを使ってけテぶれをみんなでやってみると思いますので、「ドリル◯ページの、①〜⑩までをやる」と書けばいいです。
シンプルにこれだけでOKですが、このとき、計画では「今思っていること、心の中、頭の中に中にあることを何でも書いていいよ」といってあげましょう。
ハードルを下げているようで実はこれ、学習の質を高める上でも非常に大切なことです。
今思っていることをそのまま書く。頑張ろうと思うなら、がんばろう!とかくし、なんだかやる気がわかないと思うなら「なんだかやる気がわかない」と書く。なんでもいいから”今の自分が考えていること”を書くと、「今自分はこう考えているな」と自分で自分を見るようになります。これがとても大切なのです。
マズイのは、「上辺だけの”イイコト”を書く」という行為です。本当に自分が思っていることと、書いていることがずれると、だんだん学習が「自分」から離れていきます。学習を自分ごとにする上で、「今の自分の気持ちや考えをそのまま書く」というのはものすごく大切なのです。
テストのやり方
計画がかけたら、「テスト」です。
テストでは「できるだけ本番通りの状態で問題を解く」ことが大切です。
漢字テストなら、ドリルの練習ページと同じ問題が小テストで出題されますので、「テスト」をやるにはもってこいです。
ここで大切なのは「間違い=成長のタネ」という
教師がやること
指導と仕組みづくり
朝、教室で宿題を出した子からどんどん丸付け。
つぶやきながら。これがいいね!と言いながら。周りに子どもたちが集まってくる。見せてあげる。その場で良さを解説してあげる。意欲的な子は、その場でフィードバックを貰いに来る。
チェックをしながら、朝紹介するノートを数冊選んでおく。
子どもたちの熱量にもよるが、けテぶれ初期ではチェックにそこまで時間はかからない。朝の会が進行する間に全部見終える事ができる。
朝の会の先生からのお話のところで数冊紹介。
日々のフィードバック
通信や朝の会での紹介があるなら、フィードバックの方法は☆の数だけでのフィードバックでもOK
ノート写真
小テスト
小テストは必ず行う。
なんのためにけテぶれをやるのか。目に見える目標設定が大切
週1回、決まった曜日に行う。
子どもたちが学習計画を立てられる。計画では思ったことを書けばいい、という土台は大切ですが、それだけではボヤっとします。「いつまでに、どうなればいいか」という目に見える目標があれば、そこから逆算して「今日はこれをしよう」と考えることができます。例えば「金曜日にドリルの10ページのてすとがあるから、今日は10ページの①〜⑩までをやろうとおもう」というかんじです。心情的な記述とともに、戦略的な計画も立てられるように、「テストは毎週、決まった曜日にやる」といった仕組みを作ってあげましょう。
毎週やれば、学期の間に2周できる。
学期前半で、1回目の小テスト完了
1周目があることを意識させ、「最終目標は学期末の大テストであり、それまでの小テストは”練習”に過ぎない。成績にも入れない。ここで「今の実力」を自覚することに意味がある、ということを何度も伝える。間違いは怖くない。むしろあっているふりをすることが怖い。悪い点数に価値を見出す。
合言葉は「間違い=成長のタネ」(お世話をしないと芽が出ないという意味も込めて)
写真
学期後半で、2回目の小テスト完了
ここでは、1周目のテスト時に「苦手なところや不安なところ」に印を入れているかどうかで学習の質が変わることを伝え続ける。最終目標は学期末の大テストなので、1周目でやればよかったと後悔できた子は、最終テストに向けて今からやろう、と伝える。
「後悔”できた”子」という表現がポイント。必要性に納得した瞬間、後悔が生まれる。後悔は取り戻すチャンスを設定することで、挑戦へのエネルギーとなり、挑戦することで成長の芽が出る。
最後の1週間に総復習期間
ここでまた、「苦手なところや不安なところ」を効率よく蓄積できているかどうかが試される。効率よく学ぶ。最低限の努力で最大限の成果を出せるようにする。ラクしたいなら、頭を使え!
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学期末に大テスト。
基本的にこういうリズムで組もう。
当日の流れ
1分の復習タイム
テスト直前がゴールデンタイム。
このとき、苦手な字、不安な字を抽出していると効率よく復習できることを伝える。
小テストの実施(10分)
テスト時間をしっかりと決める。
本番の制限時間が設定されていれば、子どもたちは日々のけテぶれでも時間を測ってやるようになる。
ドリルで自己採点。
これまでの学習と、テストの出来栄えを比べて、分析する。(大分析) 大分析の視点として学習力マトリクスがある。今回の自分はA〜Dのどこにいた?という視点から、考えていける。 分析が完了したら、来週1週間の学習計画(大計画)を立てる。 大計画もここにかける。スケジュール帳的な運用が可能になる。
100点以上が取れる仕組みづくり
もう100点とれるから、けテぶれする意味ありません。に対する手立て。
”目標”は、その先まである。漢字の学習=語彙の獲得。語彙力≒思考力。
人は「言葉」で考える。言葉をたくさん持っているということは、材料をたくさん持っているということ。
料理でも工作でも、材料が豊富なほど、作品づくりに有利なのは言わずもがな。
語彙が増えるような導線で”加点要素”を作る。
既習漢字を使った別の言葉を使った文章がかけたら+10点
1文の中に複数個入れば、+10点ずつ増えていく。
画像例
ドリルのはじめに「漢字覚え歌」がある。これを覚えて書くだけでお得。
画像例
既習漢字を使った四字熟語、故事成語、ことわざがかけたら、+20点
その意味もかけたら+10点
四字熟語、故事成語、を使った文章がかけて、意味もあっていたら+30点
画像例
すると、こんな子も現れる。
最高得点例
この子は、両親ともに弁護士。もともと賢い。でも引き継ぎでは”要注意”。内容は、反抗的、やる気が見られない。なぜだかわかる?100点で行き止まりだったからだよ。
この子の振り返り写真
計算方法は合格点以上が取れていたら、そこから加点。
合格点の設定
大テスト…80点
小テスト…90点
自分テスト…100点
ちなみに多くの資格試験の合格点は60〜70点。そんなもの。義務教育なので80点。にはしているが、80点で合格で全然いい。80点取れたら、ひとまず自分を褒めてあげようという。それは、「誰かに取らせてもらった点数ではなく、自分で取った点数」だからこそ、さらに褒められる。すごい。
キーカード的なもので、暗記するための手立てもいい。 けテぶれ交流会
出さない子にはどうする?
二通りの選択肢…