河田雅圭「「動的平衡生命観」に生物学的根拠はあるのか – 問われる日本の科学リテラシー」を読んで
2025-09-17 facebookに投稿
今日研究室でこのnoteが話題になっていたのでシェアします。中学生の頃、福岡伸一氏の『生物と無生物のあいだ』に少なからぬ感銘を受け(てしまっ)た身として、この河田さんの論考はきちんと受け止めたいです。あれから色々な訓練を受けて、今は、河田さんの批判が科学的に正しいものであり、福岡氏の主張には科学的な誤りを超えてむしろ危険なものもあると認識するようになりました。 ただ、科学的な誤りは巷に溢れており、しばしばそれを心の支えとして、あるいはアイデンティティのようにして生きている人もいる気がしています。ヒトはそもそもそんなに科学っぽく考える生き物ではなく、これに騙されるようでは科学リテラシーが足りない!と切って捨てていては、ただ友敵の分断を深めるだけなのではという感覚もあります。どう折り合いをつけたらいいのか、ふと悩むことがあります。