追記的週報 【2026年第19週/第20週】
【0699】 『LAフード・ダイアリー』 三浦哲哉(講談社文庫2026)という本¹ が気になる。320頁。単行本版は2回読んでいる。取り上げられているアメリカの料理評論家ジョナサン・ゴールドの著作 『カウンター・インテリジェンス――リアルLAのどこで食べればよいか』(L.A. Weekly Books 2000)は、元はロサンゼルスのタウン誌に掲載された、レストラン探訪コラムをまとめたもの。➣英語タイトルは、『Counter Intelligence: Where to Eat in the Real Los Angeles』――メインタイトルの 〈Counter Intelligence〉 はそのままだと軍事用語の 「防諜」 だけれど、〈飲食店のカウンター越しの知性のやりとり〉 という意味合いを持たせていると解釈できる。イキだ。➣料理を語る英文には大いに興味がある――形容詞(句)をいかにうまく使うのか、分詞構文が多用されるのか、そしてもちろんメタファーの使い方にも。購入して手元にあり、少しずつ読んでいる。
【0698】 今、国内の科学誌にあったらいいのは、当該誌のファンたちが集って、毎月号に掲載される記事を興味深く読み込んで、その会話のもようがライブ的に書き込まれていって公開されるような、ウェブ上の場であるような気がする。そのアリーナに会話者として参加するのは(少なくとも当初は)誰でもいいというわけではなく、(願わくば)科学テクストの 〈読み巧者〉 数人(クルー)のチームとし、リーダー(あるいはジョッキー的な存在)を据えて、彼ら&彼女らが、主に当該号の内容について、さらには広く科学文化について自由に語ってもらうようにする、そして対話の様子が、サイトを訪れた人たち(オーディエンス)から可視化されている、というような。➣クルーは匿名参加でも構わないけれど、チーム内では素性が互いに開示されていることが好ましいかも。そして、ここが重要なのだけれど、クルーは、専門家 「ではない」 ほうがいい。クルーはあくまでアマチュア側に立つことが、オーディエンスにとっての科学圏をのぞきみる(へ入る)際のハードルとならないようにしたい。
【0697】 『大事なものは見えにくい』 鷲田清一(角川ソフィア文庫2012)という本が気になる。272頁。➣元本は、『噛みきれない想い』(角川学芸出版2009)らしい。←何度か読んだことがある。文庫化時にタイトルが変わるやつ。
【0696】 オンライン書店で古書を購入する:『方法としてのフィールドノート 現地取材から物語作成まで』 R.エマーソン+R.フレッツ+L.ショウ(新曜社1998:544頁)¹ 。➣よく利用するオンラインの古書店2店で、値付けが1500円ほども違う――安いほうで入手する。気にならない程度の書き込みがあるから安価だったことを、現物が届いて知る。
【0695】 日曜日――大河ドラマの時代設定において最も古い時代はいつだろうと考える。最近放映された、紫式部を主人公とした平安時代あたりが限界か? その前の奈良時代などを舞台にしたドラマは過去に作られたことがあるのだろうか――たとえば聖徳太子や蘇我馬子を主人公とするような。さらには、古墳時代直前の卑弥呼を主役に据えたストーリーとか。弥生時代や縄文時代、さらにはそれ以前の旧石器時代ともなると、小説でも難しくなるのは予想がつく。読んでみたいけれど。➣ネアンデルタール人が主人公という小説があるらしい:『後継者たち』 ウィリアム・ゴールディング(中央公論社1983:178頁)。『実験する小説たち』(彩流社2017)で言及されている。
【0694】 『傷つきやすさと傷つけやすさ ケアと生きるスペースをめぐってある男性研究者が考えたこと』(KADOKAWA 2025)という本¹ を入手して読み始める。240頁。➣「はじめに」 を読み、第2章を読み進めつつあるところ。たぶん先に最終章(結論となる第5章)を読んだほうがいいような気がしている(あとで前方の章に戻ってくる読み方)。
【0693】 『博物学の世紀 リンネと分類の欲望』 松永俊男(講談社学術文庫2026)という本が刊行されたもよう。200頁。『日経サイエンス』 2026-06号² の書評ページで見かける。原本は、『博物学の欲望 リンネと時代精神』(講談社現代新書1992)³ というものであり、手元にあることを思い出す。よい機会なので再読しよう。〈欲望〉 というところにグッとくる。
【0692】 『生物科学の歴史 生命の理解のために』 ミシェル・モランジュ(みすず書房2017)¹ を再読したくなる。440頁。➣生物学という学問ジャンルにおける、人間の興味・関心の角度の変遷について、あらためてさらってみるべく。
【0691】 〈カーボンフットプリント〉 の算出法に興味が湧く。➣『炭素文明論 「元素の王者」 が歴史を動かす』 佐藤健太郎(新潮選書2013)¹ という本を必読書として生成AIに紹介される。図書館で借りて読む。
◆例えば、ある状況に置いて、その圏域に存在する集団としての人と人が心を通わせなくても、いやむしろ、通わさないほうが、状況としてはつつがなく進行する場合があるとして、どのような例が挙げられますか?
◆「科学的思考」 の 〈パタン・ランゲージ〉 をいくつか提案してください。【けっこう出力された】
【0689】 藤沢には歩いて行くことにしている。南図書館からジュンク堂書店へとまわるのがいつものコース。時間があれば、フジサワ名店ビル内の有隣堂をのぞいたり。ここでは古書市がふいに開催されていたりしてあなどれない。主に文具階をたんねんに歩く。今回は、ビルの地下階で、フリーペーパー 『名店シンブン』 の新しい号をみつけてもらってくる。第六号のテーマは、「名店ビルと大島渚」――グッとくる。ビルの壁面は、同フリーペーパーの表紙と同じ、氏の巨大な写真で覆われていたような気がする。
【0688】
◉『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 J.D.サリンジャー(白水社2003)⁴ を図書館に立ち寄り借りてくる。354頁。単行本版で読むことにする。読み通したことはないような気がする。
◉SNSの顔写真が苦手だ。
◉ベイの正捕手がトレードされるとの報を聞く。
◉ゲーム 「Pokémon GO」 に代表される拡張現実(AR:Augmented Reality)体験と、郷土史を知ることには共通点があることに気づく。
◉町内の公園の角に立つ電柱のてっぺんにカラス(のものとおぼしき)の巣を見かける。ヒナが鳴いている気がする。
◉売れなくてもいい(と版元自身が半ばみなしている)雑誌は、せめて新しい試みをしてくれるとうれしいなと。
◉TVドラマ 『君が死刑になる前に』³ は劇伴(劇中伴奏音楽)がグッとくる。素人耳印象。
◉人文系の方々の一部は、一例報告をもって普遍化してものごとを判断していないだろうか? と友人が言っている。考える。
◉クラウドファンディングの運営(=プラットフォーム)側は、挑戦されるプロジェクトを選んだり誘導したりはしないのだろうか?
◉さまざまなジャンルにおける、「クリシェ」 的な言い回しを集成した事典的な本はないものか。エントリを玩味して笑い飛ばしたい。
◉「科学コミュニケーション学科」² を新設した大学があることを知る。カリキュラムの詳細(シラバスや使用する教科書など)を知りたいところ。
◉浴室になめくじを2日連続で見かける。
◉『カタストロフ・マニア』 島田雅彦(新潮社2017)という本¹ が気になる。275頁。➣地頭のよい(よくなる)登場人物は出てくるだろうか? #zap