追記的週報 【2026年第11週/第12週】
【0680】 雑誌系・企業系のSNSアカウントからは、数多めの、しかも時間をおいて同じ内容のポストが発信されてくることが少なくない。なかには読むべき・見るべきものもあるけれど大半はそうではない。➣彼らが発信する日々の大量のポストのなかから、受け手の興味のありそうなポスト「のみ」を、読み手のタイムラインに表示するサービスには需要があるのではないかと考える。例えば、WIRED.jp(@wired_jp)のフォローを以前からためらっている、と言えばわかってもらえるか。海外の科学雑誌のSNSアカウントはのきなみ同様の状況。現時点では、おりおりにミュート&アンミュートで対応している。
【0665】
◉『ゆっくり歩く』 小川公代(医学書院2025)¹ を読みすすめる。296頁。文学の使い方に関する論考・実践の書としても読める。
◉『月刊 理科の教育』² という雑誌が気になる。4月号の特集=「科学的」であることが理科の学び
◉階級社会の国(例えばUK)において下層とみなされる階層から学術や芸術の道に進んだ人たちの書き物を読んでみたい。
◉トンデモ系なのかもと思いつつ専門書を手に取ることは少なくなかったりするのはナイショだ。
◉「洗剤不要の洗濯機」 というのはその後どうなったのだろうか。調べてみる。
◉𝕏 の動作が一段と不調となる昨今。 #zap
¹ https://bit.ly/3YaPLMK
² https://bit.ly/4uGsVeW
【0679】 行きつけの書店のあるありがたさ:鎌倉駅前のなじみの書店を訪れる。取り置いてもらっていた雑誌(『MONKEY 〈36〉〈37〉〈38〉』¹²³ & 『窮理 〈28〉』⁴)を受け取る。『プロ野球カラー名鑑2026』(ベースボール・マガジン社2026)⁸ も購入。店内を物色し、新刊棚の 『吉本隆明全集月報集』(晶文社2026)⁵ & 『触発する言葉 言葉・権力・行為体』(岩波現代文庫2026)⁶ に注目したり。➣店の人としばし歓談:年明けに公開された、同書店をフィーチャーした YouTube 動画⁷ の話になる。影響力があったもよう――週末のお客さんが増えているとのこと。よろこばし。
¹ https://bit.ly/3NxVqeg 〈36〉 ² https://bit.ly/4t5bHGN 〈37〉 ³ https://bit.ly/3PeSS5k 〈38〉
⁴ https://bit.ly/3H8yleZ
⁵ https://bit.ly/3PmbC2J
⁶ https://bit.ly/47HtRWE
⁷ https://youtu.be/jvnrgmn9Vnw
⁸ https://bit.ly/40Hms5Z
【0678】 サイエンティフィック・アメリカン 2026-04号¹ の目次が公開された。カバーストーリーは天文系。コピーは、「銀河の謎」(A Galactic Mystery)。➣科学ファンの一人として、もっともなじみのうすいジャンル――だからこそ読んでみる。暗黒物質を欠く銀河のストーリーのもよう。外れ値っぽいところが興味深い。➣この雑誌の定期購読者(「印刷版&デジタル」コース)なので、冊子が送られてくる一方で、ウェブ経由で冊子まるごとのPDFをダウンロードすることができる。→これはつまり、冊子全体を対象とした全文検索ができるということを意味する。科学的興味にはひとり一人の読み手にとって濃淡があるから、全文検索機能を使って、気になるキーワードを含むパラグラフを飛び飛びに読めることはありがたい。そうしてつまみ読んでいって、いい頃合いに紙の冊子が届いて、改めて記事の冒頭から読んでいく、という使い方ができる。
¹ https://bit.ly/4rHHBYE
【0677】 小雨の朝――仕事部屋の窓からは、近くの小学校の登校風景。今日は卒業式のもよう。「中学校の制服?」 を着ているのは主役の六年生か。晴れ着(振り袖)を着ている子たちもいるのに少々驚く。自分が小学生になった気分に一瞬なってみる。
【0676】 『「手に負えない」 を編みなおす』 友田とん(柏書房2025)を読みすすめる。248頁。文体に注目する。キーワードは 「フィールドワーク」 と勝手に思いこんで読む。
¹ https://bit.ly/4tEEHWG
【0675】 科学雑誌 『サイエンティフィック・アメリカン』 2026-03号¹ の冊子が航空便で送られてくる。85頁。➣「トリアシック・パーク」 というタイトルの記事が掲載されている――「三畳紀(Triassic Period)」 という地質時代の恐竜の足跡が多数みられるアルプス地方の話のもよう。このタイトルは、「ジュラシック・パーク」 にかけているとみる(こちらは 「ジュラ紀」)。三畳紀はジュラ紀より一代昔の時代のもよう。読む。 #素人が科学誌をよむ
¹ https://bit.ly/4s0fIf8
² https://bit.ly/40EkLWM
【0674】 『時間旅行者の日記』(左右社2025)を読みはじめる。396頁。一人の書き手の日記エントリを時代をまぜこぜにして、年の初めからランダムに並べていくという趣向。2016年1月1日の日記文に次に、2023年1月2日の日記文が来て、その次には2022年1月3日の日記文が続いていく(以下同じ)。
¹ https://bit.ly/3K7s5pd
【0673】 『終わりの後には始まりがある――変容する世界についての考察』(The Beginning Comes After the End: Notes on a World of Change)(Granta Books 2026)¹ という、レベッカ・ソルニットの新刊が気になる。160頁。UKの科学誌 『ニュー・サイエンティスト』 のウェブサイトで言及されている本――Bluesky のポストを経由して知った本。160頁と薄いところにまずグッとくる。科学書として読めるもよう。翻訳本の刊行はいつだろう。➣この本は、同じ著者の既刊 『暗闇のなかの希望』(Hope in the Dark)の続編という位置づけらしい――これは読んでいなかった。調べてみると、『暗闇のなかの希望 語られない歴史、手つかずの可能性[増補改訂版]』(ちくま文庫2023)² として文庫版が刊行されている。320頁。まずはこちらから手にしたい。
¹ https://bit.ly/4cXzfsl
² https://bit.ly/418uR0I
【0672】 『科学コミュニケーションの再構築 連帯志向の専門知へ』 内田麻理香(勁草書房2026)という近刊¹ が気になる。224頁。タイトル中の 〈連帯志向〉 という文言に注目する。「連帯を志向するのは誰か?」――誰が誰に対して連帯を呼びかけるのか? 大いに気になる。➣おそらく(同書の第5章と)関連していると思われる論文を J-STAGE で見つける。タイトルは、「科学コミュニケーターの専門性 コリンズ&エヴァンズの専門知論と科学コミュニケーションの垂直モデル/水平モデル」² というもの。 読んでみよう。
¹ https://bit.ly/4lt7pq2
² https://bit.ly/474V7Ox (PDF)
【0671】 図書館に立ち寄り、借りていた本を返却し、取り置きしてもらった本も届いていない場合、手ぶらで館を後にするのは惜しいときがある。そんなとき、なにか薄くて軽い(重量的に)本を一冊でも連れて帰りたくなる。昨日がまさにそういう日であり、何を借りようかと思案する。まず思い浮かんだのは、岩波書店から刊行されている 「岩波ブックレット」¹ というシリーズ。100頁もない冊子のシリーズであることは知っていた。この館に所蔵されているタイトルを検索機で調べるも、いずれも何やら剣呑なものばかりで断念する。ならば詩集はどうか?――詩の本の集まる棚の前に移動する。そうして今回、目が合って連れて帰ることになったのが、『歩きながらはじまること』(七月堂2018)² という詩集。300頁強なのだけれど、紙が薄いのか、持ち重りしないたたずまいが気に入る。出会いがしらのこの詩集はさて、どんな味がするか。
¹ https://bit.ly/3PCtpTe
² http://exci.to/2EqpChT
【0670】 藤沢のジュンク堂の科学書の棚で見かけた本――『Nature流 ライティング技術』 金澤輝代士(森北出版2026)¹。224頁。➣関連記事が note にある²。メインの対象読者は、「学部4年生~大学院生」 あたりとのこと(もちろん理系の)。なので、当方のような単なる科学ファンはおよびではない(がしかし、あえて読んでみたい)。著者が主に取り上げているのは、論文の要旨(著者は Nature summary と呼んでいる。アブストラクトのこと)。そこに 「型」 があるという見立てであり、読み手に伝わる文章の作成を学ぼうというのがテーマのもよう。➣逆に言えば、自分のような素人がその 「型」 なるものを知れば、これまでより要旨の文章に親しみをもって接することができるようになるかもしれない。➣本の表紙の 〈nature〉 のロゴは、オリジナルのサイト³ を毎週眺めている者からすると、個々の文字のあいだの空間(つまり、nとaとtとuとrとeの間)が微妙に広いと感じる。カーニング(というのか)、その調整がゆるいところに逆に好感を抱く。
¹ https://bit.ly/4bo8GKs
² https://bit.ly/4rwlOTL
³ https://www.nature.com/
【0669】 アドラー心理学における重要概念 「共同体感覚」 については、これまでピンと来ていなかったけれど、以下の本を手に取って、じんわりとわかってきたような気がしないでもない:『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』 小倉広(ダイヤモンド社2017:256頁)¹。
¹ https://bit.ly/4hFxcJH
【0668】 ボールペン 「エナージェル」(ぺんてる)の新シリーズ¹ の一本、「そよ風ブルー」 という名前の青系のペンを入手する。普段使いの青色の芯は、机の上にペン先をむきだしで放置していても長期間かすれることはないので気に入っている――今回のペンはどうか。放置中。➣色味について:マットな水色という印象。ロラン・バルトが、『作家の仕事部屋』 ジャン=ルイ・ド・ランビュール=編(中央公論社1979)¹ において、文具に対する愛を語っていて(「筆記用具との、ほとんどマニヤックな関係」)、自分は常にライトブルーのインクの万年筆で原稿を書く、というようなことを述べていた記憶がある。➣同書は最近文庫化されている(中公文庫2023:320頁)² ことを知る。読み直してみる。
¹ https://bit.ly/4aT7KNI
² https://bit.ly/4s4kRD0
【0667】 形容詞に注目する。論文のタイトル中にあえて書き込まれる 「形容詞」 は、書き手たちによる 「ドヤ感」 が表れているように感じることがある。➣今回目を止めたのは、ネイチャー 2026-03-05号² に掲載されている論文 「前期シルル紀の地層から発見された関節がつながった最古の硬骨魚類標本」¹――この号のカバーストーリーでもある。文中の、〈関節がつながった〉 という形容表現に注目する。これまで古生物学の業界では、「関節のつながっていない」 標本ばかりが見つかっていて(その理由はわからないけど、化石が作られるプロセスに要因?)、今回はじめて、「関節がつながった」 標本をオレたちは見つけたぞ! というニュアンスを感じた。➣と、考える一方で、いや待て、ひょっとすると話はそう簡単ではなく、サカナの進化の過程で、当初は 「関節のつながっていない」 魚類が登場して、後の時代になって、「関節のつながった」 魚類が出現するようになった、という話かもしれないぞと思い直す(ドヤ感の表明ではなく)。➣タイトル中の 「シルル紀」 を手元の 「地球全史スーパー年表」³ で眺めると、シルル紀は4億年以上前の時代――あきれるほど昔の話になる。ちょっとこのあたり――魚類の進化の基礎――の最新学説をかいつまんで知りたくなる。 #素人が科学誌をよむ
¹ https://go.nature.com/4b6eDNe
² https://go.nature.com/3MUKXt3
³ https://bit.ly/2YU5ulY
【0666】 生成AI時代ではテクストの初稿を容易に作ることができる。したがって、文章の 「推敲」 の重要性が相対的に高まってくると考える。そのあたり、「推敲 2.0」 について考察している書物として、生成AIが紹介してくれた1冊が以下:『これからのAI、正しい付き合い方と使い方 「共同知能」 と共生するためのヒント』 イーサン・モリック(KADOKAWA 2024)¹。320頁。原題=『Co-Intelligence: Living and Working with AI』。読んでみる。
¹ https://bit.ly/4rncdP6
【0664】  生成AIへの問い  #Q_for_ChatGPT:
◆「侮る」という態度は一般によくない態度とされています。しかしながら、あえて「侮る」態度を取ることが適切な状況もあるのではないかと考えました。そうした状況を3つ挙げていただけますか?
▶▶追記的週報 【2026年第9週/第10週】 https://bit.ly/4rzOMmu 【0657】~【0663】