追記的週報 【2026年第5週/第6週】
【0643】 『キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン』 マーク・アロンソン+マリナ・ブドーズ(あすなろ書房2019)¹ という本が気になる。304頁。アロンソンの文体が気になる――文と文のつながりに意識的な書き手であるという噂を聞きつけて。同氏にはほかに、『砂糖の社会史』(原書房2017)² という邦訳本も存在するもよう。202頁。こちらも実際に手にとって検分してみる必要がある。
¹ https://bit.ly/46pn0As
² https://bit.ly/3O1poHn
【0642】 『ジェット気流 極端気象と気候変動を巡る旅』 ティム・ウーリングス(Tim Woollings)(丸善出版2025)という本¹ が気になる。280頁。読書メモサイト 〈yuku kawa〉² で知った本。気象学の入門的な本のもよう。思考実験のテイをとって書かれいるらしい――擬人的?。文体に興味を覚える。読もう。
¹ https://bit.ly/4ar6MJx (原書タイトル=『Jet Stream: A Journey Through Our Changing Climate』)
² https://bit.ly/4tfumjW
【0634】 
◉サイエンティフィック・アメリカン 2026-02号⁹ の冊子が航空便で届く。➣カバーストーリーは 意識の科学。科学誌の紙版が手元に届くとわくわくする。
◉選挙期間中は レトリックの近われ方を知る/学べることができることに気づく。レトリックの成功についても、レトリックの失敗についても。
◉メディアをチラ見して:自分はそれほど興味がないのだけれど所属組織に命じられるままにあるイベントを盛り上げなくてはならない人々の心情について考える――オリンピックしかり映画の宣伝しかり。
◉歳を重ねることで、過去の自分の行動に対する反省について、一、二周まわって、結局当初の振る舞いは妥当であったと考え直すことが増えてきたように感じる。
◉たとえば報道において、「専門家」 というワードをNGにしてみたらどういう語りになるかを考えてみる。
◉科学書の新刊をクールな文体で一般読者に紹介してくれる書評ページ/書評サイトを探していて久しい。国内外問わず。
◉BlueSky はとても平和で静謐な世界のような気がじわじわとしている。フォローする人/組織を少しずつ増やしていく。
◉抜き書き者/引用者の大先達/大パイセンとも言えるヴァルター・ベンヤミンの 『パサージュ論(一)』(岩波文庫2020)⁷ が手元にある。558頁。ちびちびと読んで、個々の引用文/断片のどこに氏がグッときて書き写したのかを想像していくマイプロジェクトを地味に始める。
◉〈Juice+〉(ジュース プラス)というゲルインキボールペン⁶ を文具店で見かけて購う。同じパイロットから出ている 〈フリクション〉 シリーズと互換性があることを確認する。つまり 〈Juice+〉 のリフィルは 〈フリクション〉 の軸に入る、逆もまた可、ということになる。
◉『ドキュメンタリーで知るせかい』(リトル・モア2025)という本⁵ を藤沢の有隣堂で見かける。432頁。考えてみると、好んでノンフィクションを読んだりドキュメンタリー番組を観たりする行為の背後には、他者の問題をヒリヒリ感じたいというか、並たいていの刺激では感情が振るわないというか、すれっからしの受け手のイメージが浮かぶ。自分はどうか?
◉『大人の愛着障害 人生を縛る心の傷』(ちくま新書2025)という本⁴ が気になる。192頁。当該障害を自力で脱した人々のエピソードにこそ興味がある。
◉SFの短篇集は判型の小さいもの、文庫版とか、で読んだほうが楽しめるのではないかという仮説――『ハロー・ワールド』(講談社文庫2021)⁸ を再読していて気づいたこと。
◉『経営学の技法 ふだん使いの三つの思考』(日経BP 日本経済新聞出版2024)³ を読む。264頁。メインタイトルとサブタイトルを逆にしたらもっと読まれるのではないかという仮説。
◉『小学校学習指導要領 〈平成29年告示〉 解説 理科編』¹ と 『中学校学習指導要領 〈平成29年告示〉 解説 理科編』² の紙版2冊を藤沢のジュンク堂で購入する。税込みで計327円――お安い。いずれもウェブ上で公開されてもいる。 #zap
¹ https://bit.ly/3MVLpXE ² https://bit.ly/49P9poD ³ https://bit.ly/4qnPQJI ⁴ https://bit.ly/468NWDN ⁵ https://bit.ly/4c8QAxI ⁶ https://bit.ly/4qU9bT2 ⁷ https://bit.ly/2UCO0Ht ⁸ https://bit.ly/2MTe010 ⁹ https://bit.ly/3NyfLQd
【0641】 リーガルパッドの在庫が切れてしまった。日々、雑記帳としてA4サイズ(レターサイズというのか)の黄色のリーガルパッドをデスクの上に雑に広げてあり、思いついたアイデアを書きつけるようなことをしている、そして後で読み直して考え直す。➣そのリーガルパッド、オフィスデポから購入したものがついに最後の1冊になってしまった。オフィスデポは残念ながら国内撤退してしまったので再購入はかなわず。伊東屋のリーガルパッドは大きめの文具店でよく見かけるけれど、品質が 「高すぎる」――お値段もそれなりにする。自分の考える良いリーガルパッドとは、質は悪くていいので、とにかく安価なものということになる。粗悪な紙面にボールペンでとりあえず書きつける雑な生煮えのアイデア、そのほとんどはのちに顧みられることなく捨て去られる運命にある――ということを、書きつけている最中にまさにメタに感じさせてくれる紙がいいのだ。➣というわけで、まずは、「事務キチ」 なる大型の文具店を訪れるも、そもそもリーガルパッドは置いていない。代わるものはないかと探してみると、行儀のいいレポートパッドが並ぶばかり。そうじゃないんだよなあと少々落胆する。粗悪な紙が欲しいんだよ――束でバルクで。➣そしてもうひとつの選択肢として、Amazonベーシックのオリジナル・リーガルパッド² というものがある。かなり昔に一、二度購入したときは、1ダースで1000円したかしなかったくらいで価格的には満足していたものの、その後の価格高騰で昨今では倍の2000円ほどとなっていて、過去の価格を知る者としては再購入がためらわれていた。がしかし、しばらくぶりでのぞいてみると、セールということで少々値引きがある。他に選択肢がない現状、購入を決める。しばらくこのリーガルパッドとつきあおう。
¹ https://bit.ly/46hC1Er
² https://amzn.to/3LO84oF
【 #追記 】 リーガルパッドについて語られた半ば哲学的な?思考を展開するテクストでグッときたものとして、『文房具を買いに』 片岡義男(東京書籍2003:185頁)という本に収録されている断片がある。手元の単行本版では、p054~p062において、著者のリーガルパッドへの愛とともに展開されている――自身が撮影したとおぼしき複数の写真とともに。以下引用:
リーガル・パッドのリーガルとは、罫線のありかたよりもはるかに、物事のとらえかた、ものの考えかた、論理の展開のさせかたなどを、意味する。自分の論理を強めたり補完したりする可能性のあるものは、ひとつ残らず書き出して列挙し、それらを作戦的にいろんな方向から観察し、取捨選択しつつ修正をほどこし、論理の筋道を作り、それに沿って論理を組み上げていく。(p054)
自分の頭のなかにあるもの、資料のなかにあるもの、あるいは他の人たちから手に入れるものなど、使えそうなものはすべて書きとめておき、机の上に広げて何度も観察しては、論理の筋道を探すための基礎資料となるもの、それがびっしりと手書きされた何枚ものリーガル・パッドの紙なのだ。(p055)
【0640】 ネイチャー 2026-01-29号² に掲載されている生態学論文 「アマゾンの高温干ばつは将来の超熱帯気候の前兆である」 に目がとまる。〈前兆〉 というくらいだから、何か悪いことが起きるぞ、というダーク系の未来予測なのだろう、というか、生態学の論文で、地球規模の対象について述べるネイチャー掲載論文はほとんどがトーンの暗いものである印象がある――いやまあこの雑誌に限らないのだけれど。読み手の素人としては、ああ、またいつもの、「だから気候変動を食い止めようね/CO₂の排出を抑えようね」 というパターン化された語りに収束するのか……と少々うんざりするところはある。➣でも待てよ、と素人ながらに思うところあり、論文の書き手たちは、これまでのデータセットを勘案して、シミュレーションをして、ある 「シナリオ」 を採用・提案して、「当座の」 結論を導いているだけなのだ。そのシミュレーションが外れることもありうるよね、と素朴に感じるのはイケナイことだろうか? そのあたり、解説記事に何か、例えばシミュレーションの信憑性について書かれているかなあ、などと想像するも、解説記事³ の書き手は当該論文の査読者だったりするので、そんなことは言いたくても言えないよなあなどとも思う。でもまあとりあえず、解説記事のほうは読んでみたい。 #素人が科学誌をよむ
¹ https://go.nature.com/3MfRYnS
² https://go.nature.com/4riAc27
³ https://go.nature.com/4buOecs (PDF)
【0639】 三重県には 「デジタル改革推進課」 なる部局があって、そこで 「エビデンスに基づく政策立案(EBPM)/データドリブン政策」 の実装を進めているという話を聞く。EBPMとは、客観的なデータや検証結果(エビデンス)を根拠にして政策を設計・実施・見直しする考え方、らしいのだけれど、そのような手法が、県民にどのように受け入れられているのか興味がある。協力している研究者/研究室なども存在するのだろうか。関連書物を探ることにする。
【0638】 『ADHD2.0 特性をパワーに変える科学的な方法』 エドワード・M・ハロウェル+ジョン・J・レイティ(ナツメ社2023)¹ という本が気になる。360頁。➣特に社会的な状況におけるADHD特性の有効性/の発揮のさせ方に興味がある。〈tfukuo.com 福尾匠の個人サイト〉² の日記(1月11日)の言及で知った本。
¹ https://bit.ly/4pIkCf4
² https://bit.ly/3Z5HiuW
【0637】 米国に深刻なオピオイド問題があるからこういう論文が掲載されるのだろうと考える:ネイチャー 2026-01-22号² に掲載されている論文 「皮質の疼痛回路においてオピオイド鎮痛を模擬する」¹ に目がとる。➣前提としてまず、オピオイドという痛み止めの薬が作用する神経回路が脳内に存在することがわかっていて、それが 〈疼痛回路〉 と呼ばれるものであり、今回、その回路を構成する細胞(マウスの)に刺激を与えたら、オピオイドと同等の作用(鎮痛作用)が得られた、これはつまり、「オピオイド系薬剤要らず」 で鎮痛作用を得たということになる。➣オピオイド問題の何が問題かといえば、多幸感や不安軽減を目的とした適応外使用によって依存症を引き起こすというところにあるから、副作用のある薬を使わない方向の報告は朗報ということになる。解説記事³ がある。読む。 #素人が科学誌をよむ
¹ https://go.nature.com/3LWpZtk
² https://go.nature.com/4a50H5f
³ https://go.nature.com/4kh9LaY (PDF)
【0636】  生成AIへの問い  #Q_for_ChatGPT:
◆メディア不信から、例えば、投票直後の出口調査において、実際の投票行為とは異なる情報をマスコミに回答する人たちが増えてくるという見立てはありうりますか?
【0635】 「火おこしの最古の証拠」 というタイトルの論文¹ がネイチャー 2026-01-15号² に掲載されている。報告の内容はともかく、人類が自分たちで火を起こせるようになる前の状況を想像してみたくなる。おそらく、雷が樹木に落ちてその燃えさしを住居(洞窟?)へと持ち帰ってたりしていた時代が長く続いていたことだろう。洞窟のなかでは火を可能な限りキープするようにしていただろう――薪などをくべつつ。けれども、火は消えるときがくる。したがって、天候が悪くなったとき、原始の人々はそこに雷が落ちて火が出現していることを心待ちにしていたのではないかと推測する。悪天候だからこそ洞窟を出る男たちがいたはず。➣まずは解説記事³ を読でんみる。 #素人が科学誌をよむ
¹ https://go.nature.com/49HVq2g
² https://go.nature.com/4jItobE
³ https://go.nature.com/45njPJ9 (PDF)
▶▶追記的週報 【2026年第3週/第4週】 https://bit.ly/4sFcY80
【0621】~【0633】