追記的週報 【2024年第31週】
【0125】 ネイチャー 2024-08-01号¹ に掲載の論文 「バーストタイコグラフィーを用いた分解能4 nmの高性能X線トモグラフィー」 に目がとまる。コンピューターチップの部品を光を用いて観察する新手法を紹介しているもよう。内容は素人である当方には皆目わからず(わかる気もそれほどない)。ただそれでも、タイトル中に 〈4 nm〉 という具体的な数値が含まれているということは、その数値を達成したことが、論文の著者たちの 「ドヤ!」 であることはわかる。 #素人が科学誌をよむ
¹ https://go.nature.com/46wVekE
² https://go.nature.com/46vAoC1 (解説記事:PDF)
【0124】 NHKニュース 「ローマ教皇庁 パリ五輪開会式の演出をめぐり異例の声明を発表」¹ に遭遇する。➣キリスト教の元締めがエンタメの演出にクレームをつけたという話。どこが 「宗教上のやゆ」 と感じられるのか、該当部分の画像を載せないと読み手は それが「やゆ」 かどうか判断できないと思う。リンクでも張っておけばいいのにと思う。「キリストという人を描いた絵の構図」 に似ているところがアウトなのか? その絵を 〈女装したダンサーら〉 が表現したところがアウトなのか。よくわからない。➣ニュースの受け手に対して不必要に考えさせる記事の書かれ方について考える。動画の切り取り方次第で、さらなるクレームを呼び寄せてしまうことをメディア側が忖度して回避した? #コトバ
¹ https://bit.ly/3SBhljM
【0123】 幻覚作用があって、法規制されるような物質が、うつ症状を緩和するのではないか? という報告をネイチャーでもサイエンスでも最近ちらほら見かける。「マジックマッシュルーム」 そのひとつ――このキノコに含まれる幻覚作用性化合物が 「シロシビン」 という名前。――というわけで、ネイチャー 2024-08-01号¹ に掲載された論文のタイトル 「シロシビンはヒト脳を非同期化する」 に注目する。シロシビンの脳内メカニズムを追った研究。➣脳の活動の「非」同期化がシロシビンの主作用であるとして、それが抗うつ剤としての効能なのだとしたら、逆に、うつ病というのは、「ヒト脳が(過度に)同期化した」 状況と見なせるか。さらに考えを推し進めて、脳内活動の過度の同期を非同期化させる作用なら、キノコでなくともよいということになる。解説記事² をチラ読みすると、「トーク・セラピー」 なる語が出てくる。会話で症状が緩和するなら、キノコに頼るのは過激に思えるけどどうか。 #素人が科学誌をよむ
¹ https://go.nature.com/46wVekE
² https://go.nature.com/3yeW7l7 (PDF)
▶追記【0136】
【0122】 NHKニュース 「使用済み核燃料の中間貯蔵施設 大津波想定の安全対策を公開」¹ に遭遇する。➣「使用済み」 すなわち 「ゴミ」 とも言える。青森県で通っていた中学時代の社会科の教師が授業で、「青森は日本のゴミ捨て場だよ」 と自嘲気味に語っていたのを覚えている。当時は、原子力船むつの問題とか、六ヶ所村の再処理施設の問題とか(あとなにか)がしょっちゅう報道されていた頃。 #コトバ
¹ https://bit.ly/4d4SjSm
【0121】 ネイチャー 2024-08-01号¹ に掲載のニュース記事 「超重元素リバモリウム(116番元素)を生成するための画期的な手法が成功し、これまでで最も重い120番元素の生成に道が。」² に目がとまる。んん? 既視感を覚える――と思ったら、先週のサイエンス(2024-07-26号)⁴ で似たような記事に遭遇したのだった――「未知元素の開発競争に米国が再参戦」³。記事で取り上げられている研究機関からの売り込みでもあったのだろうか、驚くことに、両記事のメインの写真が丸かぶりだったりする。➣紹介されている研究の趣旨は、「新しい元素(element)を人工的に作ろう!」 というものなのだけれど、素人が考えるに、新元素を作ってどういう良いことがあるのか今ひとつわからない。記事には ”研究のありがたみ” がこまごまと書かれているようだけれど(今のところ)ピンと来ない。おそらく玄人(=専門家)ウケする研究なのだろうと想像する。素人/科学ファンの感覚から遠い研究ももちろん存在する。読み筋(知り筋?)を考えてみたい――研究で使う方法へ注目してみることとか。 #素人が科学誌をよむ
¹ https://go.nature.com/46wVekE
² https://go.nature.com/3WLPXSQ
³ https://bit.ly/3Ytvvrg (U.S. back in the race to forge unknown elements)
⁴ https://bit.ly/4c8lq5W
【 #追記 】 新元素作製への熱狂のでどころは、「周期表」という、普遍的に変わらないと思い込んでいた表が変わるかもしれないという意外性にあるのかも?
【0120】 ネイチャー 2024-08-01号¹ の目次が公開された。➣ニュース記事2つ――「米国民主党のハリス大統領候補が大統領選に立候補したことで、科学や健康、環境問題での実績や経験などから、科学界が歓迎ムードに。」²と「米国の気候科学者Virginia Burkettが、前トランプ政権下で降格されたことを告発し、政治的干渉からの科学者の保護強化を求める訴えを。」³。ネイチャーは英国の雑誌だけれど、秋の米国の大統領選に対しては、あからさまに民主党候補を推しているのがわかる。でもたぶん、米国の大衆の感覚とは大いに異なるのだろうなあと考える。「科学」が大統領選の争点になることはまあないだろう。なのでこういった記事は話半分に読み流すことが適切と考える(タイトルだけ眺めて本文はスルーするとか)。編集部による態度表明の意味を含み持つ記事かと。 #素人が科学誌をよむ
¹ https://go.nature.com/46wVekE
² https://go.nature.com/3WJx5E6
³ https://go.nature.com/3Yne63m
【0119】 ネイチャー 2024-07-25号¹ に掲載の論文 「単結晶Mg₃Bi₂熱電材料における可塑性」 に目がとまる。➣〈熱電材料〉 という言葉だけ。熱電材料は 「熱と電気のエネルギー変換材料」 を指すらしい。つまり、熱を加えれば電気を発生する物質――興味深いではないか。実用化されれば、熱電材料をたとえば、温泉地とかに置いておけば発電/蓄電できるということになる。少し詳しく知りたい。素人向けの新書は未だ刊行されていないもよう。 #素人が科学誌をよむ
¹ https://go.nature.com/3WbcRBC
² https://go.nature.com/3WIR9Gy
【0118】 相反する二つのチカラ――ネイチャー 2024-07-25号¹ に掲載の論文 「斥力により束縛されたマグノンの実験的観測」² に目がとまる。➣〈斥力〉 というのは 「互いに引き離そうとする力」 を指すよなあと考える。一方で、〈束縛〉 とは 「モノどうしを強く集める」 ことを指すよなあと考える。ベクトルが逆の2つの力が同じ系に作用しているということ?――大いに興味深い。ただ、素人にはそもそもその 〈マグノン〉 なる物質? or 状態?のことが皆目わからない。こういうときこそ、サイエンティフィック・アメリカンのアーカイブを探ってみればいいのかと気づく。 #素人が科学誌をよむ
¹ https://go.nature.com/3WbcRBC
² https://go.nature.com/4c4clv9
【0117】 『Frontiers for Young Minds』(若い人たちのためのフロンティア)¹ という名前のオンライン科学誌の存在を知る――ジュニア(キッズ/ティーン)向けの科学誌。オンラインなので紙媒体は存在しないもよう。この科学誌は、親誌にあたる 〈フロンティアズ〉(Frontiers)という名前のオープンアクセス科学ジャーナル² のシリーズの一誌という位置づけ。『Frontiers for Young Minds』 では、最近の諸ジャーナルに掲載された論文の最新科学トピックを子どもに向かって説明する(リライトする)カタチをとっているもよう。本家フロンティアズの雑誌群への評判は賛否両論があるようだけど、発表されたばかりの学術論文の内容をジュニアに向けて説明し直そう、という 『Frontiers for Young Minds』 の意気込みは買いたい。今後、個々の掲載論文(というか記事?)を読んでいこう。 #素人が科学誌をよむ
¹ https://kids.frontiersin.org/
² https://www.frontiersin.org/
³ @FrontYoungMinds (𝕏アカウント)