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下巻p.9-73
収容所には母レニもいたと聞き、ペクラーは救えないかと夢想。 しかし娘との日々も長くは続かず、再び彼女は収容所へ。ペクラーは発狂を乗り越えてヴァイスマンと表面上の付き合いをする 以後6年間、毎夏に娘か分からない少女とツヴェルフキンダーに行くのが恒例となった。
43年、ペクラーがツヴェルフキンダーにいる時にペーネミュンデはイギリス軍による爆撃を受けた。 ペクラーはブリズナで試作ロケットの落下地点に座り空中分解を眺める。
春にノルトハウゼンの地下工場に移される。
再び春が来て、ペクラーはヴァイスマンに呼ばれ、Sゲレートの開発チームに入れられる。 4月、敗戦間近、ノルトハウゼンの地下工場も解散になり、「彼女は解放された。そこで会えるだろう」というツヴェルフキンダーへの旅行許可証を受け取る。
ペクラーは初めて、ドーラ収容所の凄惨な状況を知りショックを受ける。